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病院長からのメッセージ「認定看護師とエキスパートナース」

2009年12月25日

泉院長 認定看護師とエキスパートナース

 富山市民病院には日本看護協会が認定した「認定看護師」が4名(緩和ケア・皮膚排泄ケア・感染管理・小児救急看護)います。日本看護協会は、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識をもって高い看護水準の看護を実践できると判定した看護師に対し試験を行い、「認定看護師」として認定しています。

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 富山市民病院には、看護協会が認定した認定看護師だけではなく、病院独自で行っている「エキスパートナース」制度があります。この制度は、認定看護師につながる制度であり、より多くの病院内の看護師が、自らの専門性を求めて研修を行うことを援助する制度です。糖尿病看護やターミナルケア、腎不全、呼吸器看護、ストーマ看護、リエゾン看護、がん化学療法看護、創傷スキンケア、地域看護、整形外科看護、感染対策、ブレストケア、救急看護、手術看護、集中ケアの15分野に56名の看護師が、それぞれの分野のエキスパートナースとして、認定看護師と共に、より水準の高い看護を行うことを目的として働いています。

 

 

「認定看護師とエキスパートナース」(全文)

 富山市民病院には日本看護協会が認定した「認定看護師」が4名(緩和ケア・皮膚排泄ケア・感染管理・小児救急看護)います。日本看護協会は、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識をもって高い看護水準の看護を実践できると判定した看護師に対し試験を行い、「認定看護師」として認定しています。

 医療はこの20年の間に大きく進歩しています。これに伴って、看護・ケアも複雑となってきています。集中治療室では、医師・看護師に加えて、他のコメデイカルの協力を得て、これまでは救命できなかった重篤な患者さんを治療し回復していただくことができるようになりました。そのほかにも、手術や検査は複雑となり、手術後の管理やケアも大きく変化しています。一方、患者さんが求める医療・看護のレベルは高くなり、より専門的な技術や知識をもった看護師の役割が増してきています。

 医師は、内科でも、心臓が専門の循環器内科・消化管を専門に治療する消化器内科など多くの専門分野に分かれています。そのほかにも、外科・整形外科などと、医療の進歩と共に専門診療科として分化してきています。このことに対し、看護の領域では、これまではそれほど分化してきていませんでした。これは、看護師は医師の指示に基づいて看護を行うといった前提があるため、医師の指示を正確に行うことや患者さんのケアを中心に看護を行ってきているといった歴史的な背景があるからです。しかし、医療の内容が複雑になったことや、医師がもつ高い医療の専門性を発揮しようとすればするほど、実際の患者さんの治療に看護師・コメデイカルのより専門的な関わりが必要となってきています。また、医師は複雑化した医療に時間を取られるために、患者さんの傍らで行う診療に多くの時間を費やすことができなくなってきています。認定看護師は、そのような複雑化してきている医療の中で、より患者さんに近い場所で、高い水準の看護技術を提供しています。そして、認定看護師は、患者さんに熟練した看護技術を用いて高い水準の看護を提供するだけではなく、この技術・知識を多くの看護師・病院スタッフに伝えることで、医療の質の向上に役立っています。

 富山市民病院には、看護協会が認定した認定看護師だけではなく、病院独自で行っている「エキスパートナース」制度があります。この制度は、認定看護師につながる制度であり、より多くの病院内の看護師が、自らの専門性を求めて研修を行うことを援助する制度です。糖尿病看護やターミナルケア、腎不全、呼吸器看護、ストーマ看護、リエゾン看護、がん化学療法看護、創傷スキンケア、地域看護、整形外科看護、感染対策、ブレストケア、救急看護、手術看護、集中ケアの15分野に56名の看護師が、それぞれの分野のエキスパートナースとして、認定看護師と共に、より水準の高い看護を行うことを目的として働いています。

 エキスパートナースは病院内の制度ではありますが、看護技術の向上や新人看護師の教育にも積極的に関わっており、大変頼もしい限りです。看護が複雑になり、また、高齢者が増えたことで看護ケアの内容が変化してきていることもあり、新しい看護技術を学ぶことは、医療の安全を高めるうえでも大変重要です。これからも、富山市民病院で活躍する認定看護師やエキスパートナースが増え、活躍することで、患者の皆さんが満足していただけるチーム医療を提供したいと思います。頑張っている看護師に、是非、皆さんのエール・御支援をお願いいたします。

(きよら54号病院長からのメッセージに掲載されています)

投稿者:富山市立 富山市民病院at 14:15| 病院長のブログ