メニューを飛ばして本文へ

富山市立富山市民病院
  • 文字の大きさ
    • 小
    • 中
    • 大
 

ここから本文です。

臨床研修のご案内

臨床研修病院(厚生労働省指定)
日本医療機能評価機構認定病院(一般500床以上)

初期研修

研修医の声

デューク大学の研修を経て    
 
                                                       臨床研修医  K.F
 
『1人で大丈夫?』と数々の先生方、事務の方々から心配されつつ出発となった今回のアメリカ研修。おかげ様で、アメリカでは想像以上の充実した研修生活を送ることが出来ました。
 
デューク大学での研修について
2009年10月24日~11月22日までの約4週間、ノースカロライナ州ダーラム市にあるデューク大学のFamily Medicine(家庭医学)のClinicで主に研修しました。
Clinicでは、外来の診療見学に加え、レジデントワークショップ、糖尿病患者教室への参加、薬物依存症リハビリ施設へのボランティア診療、ホスピス往診、など様々な経験をさせていただきました。Clinic外での研修も多く用意されており、産業医と共に地域工場で診療、DUKE Diet Fitness Center(重度の肥満患者を対象とした施設)での診療見学および施設体験、大学で医学生向け講義への参加もさせていただきました。また私が専攻希望する、小児整形外科の専門病院での研修もさせていただきました。
 レジデント向け実技勉強会では、毎週、様々な科の手技や処置について、当該科のDrから指導を受けていました。私が参加した日は、『産婦人科の生検、IUDの装着』。レジデント2人に対し指導医1人という非常に充実した環境なうえ、使用する道具は本物ないし非常に本物に近い模型。この模型も、Drの工夫がキラリと光って非常にリアルでした。専門Drから直接指導を受け、徹底的に練習し、疑問点もその場で解決できる。特に実際の患者さんを相手にしての練習がしにくい分野(産婦人科etc)では非常に役立つと思いました。こうした各科の勉強会は、日本の研修病院でも行われると良いな、と思いました。
 
 診療スタイルは、かなりカジュアル。自己紹介と同時に握手、その後机の上にポンッと腰掛け、まるで友達通しのように会話を開始。初日は私も少しハラハラしました。とはいっても診察、病状説明は非常に丁寧。患者が理解しやすいよう、教科書やインターネットから図や病気の要約などを適宜印刷してお渡ししていました。Drと患者さんとの距離が驚くほど近く感じられました。Dr.Warburton曰く、『ここはFamily Medicineなので、かかりつけ病院として患者さんが通いやすい環境を整え、かかりつけ医として話しやすい雰囲気をつくることは、全科の中でも特に心がけている事なんだ』、とのことでした。
 
Clinicではほぼ毎日昼カンファレンスがありました。毎回異なるテーマを題材に、様々な職種の方によるレクチャーが行われました。このカンファだけでもかなり幅広い分野の知識を深めることができ、様々な立場からの意見も多く聞くことが出来ました。小グループに分かれてのディスカッション、シュミレーション形式など、形式も様々。職種の垣根なしに、参加者全員が積極的かつ対等に意見交換を行っていたのが印象的でした。
  
 
ダーラムでの生活について
 私の今回の研修目標として、
① アメリカの医療現場を実際にみて、日本との違いや長所短所を知る
② 積極的に会話をし、素敵な友達をたくさん作る
③ 英語も上達させる
・・・などがありました。そんな私にとって、「ダーラムやアメリカがどんな所なのか、時間の許す限り見せたい。せっかく来たからにはここでしか出来ない事をいっぱい経験していって欲しい」と、姉妹都市の色々な方が毎晩違う場所を案内し、貴重な経験をさせてくれた日々は、まさに『幸せ』以外の何ものでもありませんでした。
 つたない英語と身振り手振りを駆使した会話で、アメリカ訪問当初は ”Your English is FANTASTIC!!” と称されていた私。しかし、懲りずにみんなとの会話に励み、そのおかげで友達は増え、少しずつ笑いもとれるようになり、最後のお別れ会ではついに、”Kyoko has a sense of humor!!” と私にとって最高の褒め言葉を頂くこともできました。
 
滞在中に姉妹都市の方々が『姉妹都市の本来の目的』についてお話ししてくれたことがありました。交流を通して、お互いの国、民族についての理解を深め合い、その輪をどんどん広げ、結果として互いの存在を認め合う平和な世界を築いていく、ということこそが姉妹都市の本来の目的。実際に戦争を経験された方、戦争で親族・友人を亡くされた方、皆さんから聞く話の1つ1つに非常に重みがありました。この研修中に色々な方と、平和とは何か、そのためにはどうすればよいか、について意見を交わしました。こうした話も日本ですることはなかった私にとって、自分の目でしっかり世界全体をみるきっかけにもなりました。
 
 私は研修日程の都合上、アメリカ国民の大祝日、Thanks Giving Dayの前に帰国せねばなりませんでした。(Thanks Giving Dayとは、現地の方々曰く、親戚一同が集まり、たくさん食べてのんびり過ごす、正月のような日、だそう。) それを残念に思った姉妹都市の方々が、私にThanks Givingを経験させてくれようと、最後のお別れ会でテーブルをThanks Giving料理で埋めつくしてくれました。七面鳥、ダーラム郷土料理、パンプキンパイ等々・・・どれも皆の手作り。この研修にお世話になった方全員が集まってくれました。伝統に則り、食べて食べての大パーティー。ダーラム、アメリカが凝縮された、最高の1日となりました。
 
 
最後に
 今回、私がこんなに充実した毎日を送り貴重な経験をすることができたのは、Dr.Warburton、秘書のDianeを始めとした病院関係者の方々、ダーラム姉妹都市委員会の皆さん、ホストファミリーの皆さんのおかげだと、心から感謝しています。
 また、初期研修の中で今回のような貴重なチャンスを与えてくださった市民病院の方々、本当にありがとうございました。この研修中に肌で感じ学んできた、アメリカの良いところを見習い、また改めて実感した日本の良いところも最大限に生かしつつ、これからの人生を送って生きたいと思います。
 2011年夏には、ステイ先のLily(11)も所属するダーラム少年少女合唱団25名が富山市を訪問する予定。子供達は日本に行くのを楽しみに、毎日練習に励んでいました。彼らが日本語で歌う『さくら』は特におすすめです。富山市の皆さんも是非お楽しみに!!

ここまで本文です。

前ページに戻る