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富山市立富山市民病院
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病院機能評価マーク
電話番号 076-422-1112
〒939-8511 富山市今泉北部町2番地1
  法人番号 9000020162019

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診療各科・各部のご案内

各科専門外来の設置や集中治療室を整備し技術向上に努めます。

各科のご案内

乳腺外科

 乳腺外科では、乳がんや良性乳腺疾患の診断・治療を行っています。乳房にしこりなどの異常を感じた場合や、症状がなくても検診で「要精査」と判定された場合は受診してください。
外来診療時間
診療時間
9:00~12:00 初診・再診 初診・再診

初診・再診

× 初診
13:30~14:30 × 乳腺検査 × 初診
乳腺外来
乳腺検査
×
 乳腺外科の初診は月・火・水・金曜日の午前と木曜日の午後に診察します。また、木曜日の午後には定期経過観察を行う予約制の「乳腺外来」を行っています。初診の方は事前に外来に電話予約をお願いします。細胞診・針生検などの検査は火・木曜日の午後に行っています。
乳がんについて
 乳がんは年々増加し、現在、日本の女性のがんの中で最多です。また、乳がんは30~64歳の女性のがん死亡原因の第1位です。確実な予防法はありませんが、早期発見すれば高い確率で治せる病気です。早期発見、早期治療が重要です。
 乳がんのほとんどは、乳汁を運ぶ乳管という細い管の内側の細胞から発生し、やがて乳管を破って増殖し、しこりをなします。進行度(病期)は0期から4期までに分けられ、がん細胞が乳管内にとどまる0期と、しこりがあっても2センチ以下で転移がない1期を合わせて「早期乳がん」といいます。早期発見にはマンモグラフィ(乳房X線撮影)や乳腺超音波(エコー)検査が有用です。
 一方、大きなしこりになるまで我慢し、他臓器に転移した4期の状態で受診される方もときにいらっしゃいます。乳がんは自分で発見できる数少ないがんの一つです。異常に気づいた時点で、まずは怖がらずに受診して下さい。
 当院には乳がんをはじめとする乳腺疾患を診断・治療するための機器・装置や、外科・放射線科・形成外科・緩和ケア内科・病理診断科などの医師がすべてそろっています。また、乳がん看護認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師、リンパ浮腫療法士の資格をもつ看護師もいます。患者さん、ご家族とスタッフが力を合わせ、チーム医療を行っていきます。また、院内1階には「がんなんでも相談室」を設けていますので、お気軽にご相談ください。

当院の診療実績と傾向

 当院で診断、治療開始される初発乳がんの患者さんは年間約60例です。平均年齢は60歳で、40~60歳代で全体の約70%を占めますが、20~30歳代の若い方もめずらしくなく、50歳未満の方が全体の約25%です。
 病期(ステージ)別の症例数の年次推移をみますと、平成19年以前は1期と2期が各々全体の約40%強を占め、2期の方がわずかに多くありましたが、平成20年以降は1期が最多となり、0期(非浸潤がん)の割合も増えてきています。0期と1期をあわせた「早期乳がん」の割合は平成10~15年では全体の46%でしたが、平成20~25年では54%に増加しており、マンモグラフィ併用乳がん検診の実施や啓蒙活動の成果と考えられます。また、0期の乳がんの検出には、マンモグラフィ、超音波検査に加え乳腺MRI検査が有用であり、必要な場合には精密検査として行っています。
 乳がんの手術術式に関しては、乳房温存が可能で温存を希望される場合には、乳房温存手術と温存乳房への放射線療法を行っています。早期の乳がんであっても病変の広がりによっては乳房温存ができない場合があります。乳房温存率は平成14年の64%をピークにやや減少し、現在は50%前後です。乳房温存を希望される患者さんでしこりが大きい場合、化学療法の対象となるタイプであれば「術前化学療法」で小さくしてから手術をしています。乳房温存が困難な場合は、切除後にご希望に応じ乳房再建術を行います。人工乳房による再建も保険適用になりました。
 腋窩リンパ節に関しては、転移の可能性が低い場合は、手術の際に「センチネルリンパ節生検」を行い、術中迅速病理診断で転移がなければ「腋窩リンパ節郭清」は省略しています。無用な郭清の省略により、術後のリンパ浮腫などの障害のリスクを軽減できます。郭清を行うのは実際にリンパ節転移があった場合に限られ、平成20~25年では手術例の24%のみでした。

乳腺検査

 乳がん発見のためには、マンモグラフィと乳腺超音波検査の2つが重要です。必要に応じて乳腺MRI検査などを行います。画像検査で発見された病変が良性か悪性かを判断するために、細い針を刺して細胞を吸引・採取する「細胞診」や組織そのものを一部切り取って採取する「組織診(生検)」を局所麻酔にて行います。生検方法としては、手術による「切開生検」が必要となることはまれで、ほとんどの場合は外来で、「針生検」や「マンモトーム生検」などの針を用いた方法で、4mm以下の小さな傷痕で確定診断が可能です。
1.マンモグラフィ(乳房X線撮影)
 当院は平成13年にマンモグラフィ検診精度管理中央委員会より「マンモグラフィ検診施設画像認定」を受けています。平成21年にはマンモグラフィ撮影装置をアナログ式からデジタル式に更新しました。受診者の方にとっては、従来よりもソフトで体に負担の少ないデザインとなっており、検査時の不快感を低減します。撮影は女性技師が行います。
  • 乳腺撮影室内部の写真
    • 乳腺撮影室内部
  • 女性専門技師の写真
    • 女性専門技師が撮影します
2.乳腺超音波(エコー)検査
 超音波検査はマンモグラフィでは見つけにくいがんを発見できることがあり、逆にマンモグラフィでしか発見できないがんもあるため、精密検査においては通常、両方の検査を行います。平成26年に更新した最新の装置により腫瘍内部の血流や硬さの情報も得られ、診断に有用です。乳腺超音波検査は女性技師が担当します。
  • 超音波検査の写真
    • 女性技師が担当します
3.乳腺MRI検査
 しこりとして触れない乳がんの検出や、術前の広がり診断および副病変の検出による適切な術式決定、術前化学療法の効果判定などに有用です。平成25年に、精細な評価が可能な1.5 テスラの装置に更新しました。
4.超音波ガイド下マンモトーム生検
 超音波検査で認められる病変に対して生検・診断する検査法です。マンモトームは従来の針生検より針が太く、検体を吸引して回収します。組織が採取される様子を超音波の画面でリアルタイムに確認しながら、一度の穿刺で連続して複数の検体の採取が可能です。小病変や不明瞭な病変の検査に際し、従来の針生検に比べ正確な診断が可能となります。針を刺すための皮膚切開は約4mmです。
5.ステレオガイド下マンモトーム生検
 マンモグラフィで認められる石灰化を低侵襲で正確に生検・診断する検査法です。撮影装置に固定した乳房の内部の石灰化の位置をコンピュータで正確に計算し、そこにマンモトームの針を刺して組織を吸引採取します。平成24年、生検装置を腹臥位式のものに更新しました。従来の座って行う装置に比べ、腹這いに寝た姿勢で検査できることで気分不快が生じにくい利点があります。針を刺すための皮膚切開は約4mmです。

乳がんの治療

 乳がんの治療は、手術療法、放射線療法など特定の部位を対象とする「局所治療」と、体全体に行きわたる薬物を用いる「全身治療」の中から必要なものを組み合わせ、総力を結集して行う「集学的治療」です。診断の時点で明らかな遠隔転移がない場合でも、将来の転移・再発の危険を抑える目的で、乳がんの性質に合わせた全身治療を行うことがしばしばあります。
 同じ病期(ステージ)の乳がんであっても、それによるリスクや適切な治療法は、そのがんの性質、存在する部位、患者さんの条件(体力や合併疾患)などによって大きく異なります。乳腺外科医はそれらを見きわめたうえで、患者さんと十分に相談し、最新のガイドラインにもとづく標準治療の中から、それぞれの方に最適な治療法の組み合わせと順序を決定していきます。
 治療に際しては、患者さんを中心にチームで取り組みます。主診療科は乳腺外科ですが、必要に応じ、各科のスタッフが協力・連携できることが総合病院の強みです。医師だけではなく、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、検査技師、ソーシャルワーカーなど多職種でそれぞれの専門性を活かして患者さんを支援します。もちろん、かかりつけ医の先生とも連絡・連携して治療を行います。療養上の困りごとが生じた場合は、担当スタッフあるいは「がんなんでも相談室」にご相談ください。

ひまわりの会

 乳がんを罹患された患者さんと当院スタッフでつくる「ひまわりの会」という会があります。会員の方は当院で治療された方ばかりではなく、他の病院で手術を受けられた方もいらっしゃいます。この会では、「ひまわり通信」の発行、年4回の定例会、レクリエーション、月1回のおしゃべり会の開催を行っています。定例会では毎回テーマを決めて院内外の講師による講演会を行っています。テーマは乳がんに関することばかりではなく、会員の皆さんの関心事などいろいろです。講演後はおしゃべり会を行い、ざっくばらんにお話をしていただく時間も設けています。ふだんからの疑問や不安に思われることなど、話していただければと思っています。入会を希望される方や、さらに詳しくお聞きになりたい方は、当院、外科・乳腺外科外来の看護師にお声かけください。

乳がん検診について

 がん検診は、自覚症状のない人を対象とし、一次検診 → 精密検査(二次検診) → がんの確定診断という流れで進んでいきます。一次検診は精密検査とは異なり、がんの確定をする検査ではありません。無症状の人の中からがんがある「可能性」のある人を「要精査」と判定して拾い上げるのが一次検診です。
 当院乳腺外科では、一次検診は施行していません。一次検診で「要精査」となった方の精密検査(二次検診)を行っています。
 日本人では、乳がんの罹患率(発症の頻度)は年代別では30歳代後半から増加し、40歳代後半にピークがあり、70歳を過ぎてもさほど減りません。ただし日本の人口構成は高齢化しており、患者さんの数で言うと60歳代前半が最多です。20歳代の方は乳がん患者さん全体の0.5%とまれですが、家系の中に乳がんや卵巣がんを発症された方が複数ある場合や若くして乳がんを発症された方がある場合は、20歳代でも注意する必要があります。
 40歳以上の女性に対するマンモグラフィ検診は乳がんによる死亡率を減らすことが証明されており、自治体の集団検診などの一次検診として行われています。早期発見により治療法や医療費が軽く済むことも期待されます。
 一次検診で「要精査」と言われても、精密検査の結果、乳がんではなかった、ということはよくあります。しかし「精査不要」の判定の人よりはがんの可能性が高いので、精密検査を受ける必要があります。「要精査」と言われたら、落ち着いて、病院を受診しましょう。
 また、ときに、検診と検診の合間に、しこりなどの症状で乳がんがみつかることもあります。検診で「精査不要」の判定でも毎月定期的に自己検診(図)を行い、異常を感じたらその時点で病院を受診してください(もちろん、しこりのすべてががんというわけではありません)。自己検診で異常を感じなくても、検診は定期的に受けましょう。それを繰り返して下さい(図)。乳がんは自分で発見できる数少ないがんの一つです。変化があったらわかるように、ふだんからご自分の乳房の状態を知っておきましょう。マンモグラフィによる集団検診の対象とならない40歳未満の人も、自己検診は行いましょう。
 マンモグラフィに超音波検査も併用した検診を行うと乳がんの発見率が向上すると考えられます。当院人間ドックでは、希望される方には超音波検査併用による乳がん検診を行っています。

図:自己検診の方法


a:鏡に向かい、乳房の変形や左右差がないかチェックする
b:渦を書くように手を動かして、指で乳房にしこりがないかをチェックする
c:仰向けになって外側から内側へ指を滑らせ、しこりの有無をチェックする

【実施時期】

・閉経前の人は、月経終了後1週間くらいの間に行う(排卵から月経終了までは乳房が張るため)

・閉経後の人は、毎月、日にちを決めて行うとよい


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