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富山市立富山市民病院
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診療各科・各部のご案内

各科専門外来の設置や集中治療室を整備し技術向上に努めます。

各科のご案内

整形外科・関節再建外科

医師紹介

  • 澤口 毅(さわぐち たけし)
  • 副院長(救急・診療担当)
  • 整形外科部長
  • 昭和54年卒
専門領域
関節外科、外傷
資格

日本整形外科学会認定(整形外科専門医、
リウマチ医、スポーツ医)

学会







表彰等
  • 日本整形外科学会
  • 日本骨折治療学会(監事)
  • 日本股関節学会(評議員)
  • 日本人工関節学会(評議員)
  • 中部日本整形外科災害外科学会(評議員)
  • AO Japan(理事長)
  • AO Trauma Japan(理事長)
    Fragility Fracture Network(理事)
    Best Doctors in Japan2016-2017選出

    <Best Doctorsの選出方法について>
    医師同士による相互評価でBest Doctorsを選出しています。
    この調査は医師に対し、「もしご自身またはご家族がご自身の専門分野の病気にかかった場合、自分以外の誰の手に治療を委ねますか?」というアンケート(ピア・レビュー調査)をお願いし、一定以上の評価を得た医師を、Best Doctors in Japan™として選出しています。
    また、この調査は定期的に実施し、常に医療の最前線で活躍している医師を選出しています。

     
  • 五嶋 謙一(ごしま けんいち)
  • 関節再建外科部長
    整形外科医長
  • 平成14年卒
専門領域
  • 関節外科(膝、肩関節)、スポーツ整形
資格
  • 日本整形外科学会認定(整形外科専門医)
  • 日本体育協会認定スポーツ医
学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本肩関節学会
  • 日本人工関節学会
  • 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
  • 日本整形外科スポーツ医学会

日本関節病学会

  • 中部整形外科災害外科学会
  • 重本 顕史(しげもと けんじ)
  • 整形外科主幹(高齢者骨折担当)
  • 整形外科医長
  • 平成15年卒
専門領域
  • 手の外科、外傷
資格
  • 日本整形外科学会認定(整形外科専門医)
    日本骨粗鬆症学会認定医
     
学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本手外科学会
    日本足の外科学会
    日本マイクロサージャリー学会
  • 日本骨折治療学会
  • 日本骨粗鬆症学会
  • 中部日本整形外科災害外科学会
  • 岩井 信太郎(いわい しんたろう)
  • 整形外科医長
  • 平成16年卒
専門領域
  • 関節外科(股関節)
資格
日本整形外科学会認定
(整形外科専門医、リウマチ医、
運動器リハビリテーション医)
学会
  • 日本整形外科学会
    日本股関節学会
    日本人工関節学会
    日本骨折治療学会
    中部日本整形外科災害外科学会
     
  • 中西 章(なかにし あきら)
  • 整形外科医師
  •  
専門領域
  • 整形外科
資格
  • 日本整形外科学会認定医(整形外科専門医)
学会

日本整形外科学会

日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

                            
  • 上岡 顕(うえおか けん)
  • 整形外科嘱託医師
  •  
専門領域
  •  
学会
 
   

整形外科・関節再建外科の特徴

整形外科では人間が社会生活をする上で不可欠な運動器(骨、関節、脊椎、神経、血管など)の病気や外傷の治療を行っています。
 当科では特に関節疾患、外傷、手の外科の治療に力を入れています。年間手術件数は約850例です。
 股関節領域における当科の治療方針は、患者さんの年齢や活動性、職業、関節の状態など、さまざまな要因を十分に検討し、必要に応じて手術を適用しています。手術は、患者さん自身の関節を残す関節温存手術と、人工関節置換術を主に行っています。
 関節温存手術は、入院期間や術後のリハビリにやや時間を要しますが、患者さん自身の骨や軟骨の再生促進が可能で、現在でも股関節疾患の治療において不可欠な選択肢となっています。日本人女性の変形性関節症の原因として臼蓋形成不全が挙げられます。骨頭のカバーが不十分であるために疼痛や、関節軟骨の変性をきたす疾患です。比較的若年で関節の変性をほぼ認めない段階であれば、正常軟骨での骨頭のカバーが可能な臼蓋回転骨切術が推奨されます(図1)。また、関節の変性が進行していても、骨頭内方化による荷重負荷減少と線維軟骨による骨頭被覆が可能なChiari手術であれば関節温存が可能です(図2)。また、ステロイド投与歴のある患者さんや、アルコール多飲、外傷後などに生じる大腿骨頭壊死症に対する杉岡式骨頭回転骨切り術においても多くの実績があります(図3)。
 関節の破壊が高度で関節温存手術の適応が困難であったり、早期の社会復帰を望まれる場合は、人工関節置換術をおこなっています。人工股関節置換術が初めてイギリスで臨床導入され50年以上が経過します。これまでに無数の人工股関節が開発されてきました。不良な成績から短期で臨床現場から駆逐された機種は列挙すれば暇がなく、近年においても依然としてそういった事例は存在します。しかしながら、一部には30年以上の長期にわたり良好な成績を残している機種も少なくありません。当科では、過去24年間の1300例以上の経験から、日本人の骨に適合しやすいデザインで、かつ良好な長期成績が期待できる人工関節を開発し、治療に取り入れています。2008年の臨床導入から約1,000例の使用実績があり、これまで人工関節の緩みをきたした例は1例もなく、良好な結果を得ています(図4)。また、人工関節が脱臼や、早期の摩耗といった問題を起こすことなく長期にわたり安定した成績を発揮するためには、正確な設置や、関節周囲の処置が必要です。当科では手術器具や手技に様々な工夫や改良を加えた結果、設置誤差のほとんどない手術が可能となっており、術後の脱臼率も0.5%程度です。また、手技が高度で脱臼や骨切り部偽関節などの術後合併症が多いとされる高位脱臼性股関節症に対する転子下短縮骨切り併用人工股関節置換術においても、独自の骨切りデバイスを開発し100%の癒合率と良好な治療成績を収めています(図5)。
将来、人工関節が摩耗し、再置換手術が必要となっても、当院には豊富な同種骨バンクを2003年から整備しており、それを用いた再置換を行い良好な結果を得ています(図6)。
 股関節領域においては、これまで述べた各種関節温存手術や人工関節置換術、同種骨を用いた再置換術まで、あらゆる股関節の問題に対応可能な体制を整えています。Second opinionを含め、股関節疾患にお悩みの方は気軽にご相談ください。

 
 

図1:臼蓋回転骨切術と術後経過

 

     術前:40歳 女性         術後           術後3年

 

図2:Chiari手術と術後経過

 

  術前:30歳 女性         術後            術後13年

 

図3:杉岡式骨頭回転骨切り術と術後経過

 

術前:46歳 女性        術後            術後3年

 

図4:KYOCERA社と共同開発した人工股関節

 

術前:56歳 女性         術後            術後5年

 

図5:高位脱臼性股関節症に対する短縮骨切り併用の人工股関節置換術

  

     術前:69歳 女性                   術後3年

 

図6:同種骨移植を併用した再置換術

  

 
 
 
膝関節では変形性膝関節症、関節リウマチによる膝関節破壊、スポーツ外傷・障害の治療を中心に行っており、関節鏡視下手術、靱帯再建術、人工膝関節置換術、骨切り術に実績があります。特に内側型変形性膝関節症(内側の関節だけ傷んでいるもの)に対する治療では、人工関節を使わず、骨の変形(O脚変形)を矯正し、自分の関節を温存しながら痛みを取り除くことのできる新しい手術(内側開大高位脛骨骨切り術)を行っています。これは当科とヨーロッパの膝の専門家により開発された方法です。この手術は40~60歳代で、比較的活動性の高く、病状のそれほど進行していない患者さんが適応となります。従来の方法に比べ、正確かつ安全で、入院期間も短くすることができます。術後は正座が可能でスポーツに復帰できる方も少なくありません。
 
 
O脚 術前(赤線は荷重線)発見生存曲線(荷重線が膝の内側を通っている) 術後手術前後の術式別努力肺活量の変化のグラフ(荷重線が正常化している)

 

  

また、日本人の大部分は内側型変形性膝関節症(O脚変形)ですが、外側半月板切除後などに外側型変形性膝関節症(外側の関節だけ傷んでいるもの;X脚変形)を生じることがあります。当院では、できる限り患者さんの関節温存を考えており、このようなX脚変形に対して大腿骨遠位骨切り術を行っております。高位脛骨骨切り術と同様、自分の関節が温存されるため、患者さんの満足度は高く、術後の活動性の制限はありません。

  X脚 術前(赤線は荷重線)                 術後

(X脚で荷重線が膝の外側を通っている)    (荷重線が正常化している)

人工膝関節置換術は、これまでに2,000例以上の手術を行ってきており、非常に安定した成績を得られています。

 

変形性膝関節症 術前

術後


当科の人工関節の年間手術件数は約180例です。人工関節の手術を受けられる方には、術前に看護師、理学療法士、薬剤師の合同の説明会を行い、手術前の内服薬チェック、入院生活のガイダンス、リハビリ指導、退院後の生活や生活環境の整備を患者さんごとにきめ細かく行い、手術を行うだけではなく、安心してスムースな入院および退院後の生活がおこなえるようにしています。人工関節は痛みを取り除き、正常な日常生活がおくれるようになる非常に効果的な手術ですが、人工の機械ですので長期に使用するためには退院後の定期健診が不可欠です。当科では毎日専門医が人工関節の定期検診を行っており、問題があれば迅速かつ適切に対処しています。

外傷治療に関しては、当科では重度外傷の治療に力を入れており、骨盤骨折、寛骨臼骨折の手術経験は日本最多です。これらの骨折に対して受傷早期から積極的な手術治療を行い、多くの方が元の生活に復帰されています。特に仙腸関節の外傷には、当科で開発したプレートが全国的に使用され良好な成績を上げています。また各種骨折治療経験も豊富で国内外の骨折治療教育に講師を派遣しています。高齢者の大腿骨頚部・転子部骨折では早期手術と患者さんの受傷前の活動性に応じたリハビリテーション指導を行い、早期に元の生活に戻れるようにしています。また日本の大腿骨頚部・転子部骨折診療ガイドラインの作成に参加しています。
 
寛骨臼骨折 術前発見生存曲線 術後(完全な整復が得られている)手術前後の術式別努力肺活量の変化のグラフ
 
左仙腸関節脱臼骨折発見生存曲線 当科で開発したプレート手術前後の術式別努力肺活量の変化のグラフ 術後
 

 スポーツ活動中の怪我(靱帯損傷、半月板損傷、軟骨損傷など)に対しては、早期競技復帰を目指し、関節鏡を用いて、低侵襲の靱帯再建術や半月板部分切除・縫合術、骨軟骨移植などを行っています。また、毎週木曜日午前中はスポーツ外来を行っています。手術を行うだけではなく、様々なスポーツ障害(使い過ぎなどによる骨・関節や腱・靱帯の痛み)に対しても、競技復帰に向けた治療やリハビリの指導を行っています。

   肩関節では腱板断裂、肩インピンメント症候群、拘縮肩、反復性肩関節脱臼に対して関節鏡を用いて低侵襲手術を行っています。また投球障害肩などのスポーツ障害は、全身を評価し、股関節・体幹を含めたリハビリテーションを行い治療しています。肩の痛みといっても様々な原因がありますが、実はレントゲンを撮影しても異常所見がないことがほとんどです。適切に診断されず、いわゆる「五十肩」として治療を受け、なかなか治らない方もいます。五十肩の中には腱板が断裂している人も多く、当院では超音波検査、MRI、関節造影を用い、適切な診断、治療を心がけています。

 

【断裂した腱板】【断裂した腱板】 【鏡視下腱板修復術】【鏡視下腱板修復術】

 

足関節では変形性関節症や靱帯損傷、離断性骨軟骨炎、スポーツ障害などの治療を中心に行っています。変形性足関節症に対しては当科で開発したギプス固定期間が短く、骨癒合の良い関節固定術をおこなっています。また膝や肩関節と同様に関節鏡を用いて、低侵襲な手術も行っています。

 
変形性脚関節症 術前発見生存曲線 関節固定術後手術前後の術式別努力肺活量の変化のグラフ
 
手の外科では、高齢者に多い橈骨遠位端骨折(手首の骨折)を初めとした手関節、手指、前腕、肘関節などの外傷に対して力を入れています。成人、小児を問わず上肢の外傷は非常に頻度の高いものです。しかし適切な治療を適切な時期に行わないと機能障害を生じ、日常生活での不自由に直結する部位です。また神経損傷や血管損傷といった外傷は整形外科医であれば誰でも加療出来るといったものではありません。治療には慎重かつ繊細な技術を必要とし、整形外科の中でも特殊な分野と言えます。当科では、患者さんの年齢、職業などの背景を十分に考慮し、積極的な治療、アドバイスを行っております。また外傷以外でも、手がしびれる、こわばる、手首や指、肘などが痛い、細かい作業がしにくいといった手指の感覚、運動障害についても、手の外科の立場から診断し、治療しています。
 
左橈骨遠位端骨折(術前) 発見生存曲線 (術後)手術前後の術式別努力肺活量の変化のグラフ
術後6か月
足の外科では、主に外反母趾の手術治療を行っております。外反母趾の手術法はいろいろありますが、当科では中足骨近位(根元の部分)を骨切りして矯正する方法を行っております。
        外反母趾 術前              矯正術後(6か月)

 

多職種連携による大腿骨近位部骨折治療
~受傷から24時間以内の安全な手術を目指して~

高齢化社会の到来に伴い、現在高齢者の方の転倒による骨折は年々増加の一途をたどっています。多くが加齢に伴う骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を基盤とする骨脆弱性(こつぜいじゃくせい)骨折です。その中でも特に大腿骨近位部骨折(太ももの付け根の骨折)は、日常生活の動作に大きく影響し、寝たきりの原因になります。多くの方が、何らかの疾患の治療をされており、特に高齢の方では数日間の床上安静が続くことで肺炎、床ずれ、せん妄(意識混濁に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態)など様々な合併症を起こしやすくなります。そのため、治療を安全に、そして何より早く患者さんの痛みを取り除き、もとの生活環境に復帰させてあげることが重要です。
 当院は全国に先駆け、多職種(医師:整形外科、内科、麻酔科、精神科、産婦人科、泌尿器科、看護師、理学療法士、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、管理栄養士、ソーシャルワーカー、医事課職員)からなるチーム医療を導入し、病院全体で高齢者の方の骨折治療に取り組んでいます。実際には骨折に対して手術加療が必要とわかった時点で、内科医師が手術にむけ患者さんの全身状態の評価を行い、各部門が連携し安全な早期手術を実現しています。現在国内では入院から手術までの期間は平均4.6日ですが、当院では2015年は平均1.4日で約7割の患者さんが入院翌日までに手術を行っています。
 また骨折された方は、次の骨折を起こなさないようにすること(二次骨折予防)が重要です。骨折の原因として骨粗鬆症(こつそしょうしょう)による影響が大きく、他の部位を再度骨折する可能性が非常に高くなります。現在当院では二次骨折予防として薬剤師・栄養士・看護師・理学療法士による骨粗鬆症教室を開催し、入院期間中に骨粗鬆症治療(食事、薬、転倒予防など)の指導・サポートをおこなっています。
 



当科の受診には、救急患者を除き医師の紹介状が必要です。また手術予約が混んでおり、数ヶ月待機いただく場合が多いことをご了承ください。


 
 

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