診療各科・各部のご案内
各科専門外来の設置や集中治療室をはじめ、
高度管理治療室を整備し技術向上に努めます。
高度管理治療室を整備し技術向上に努めます。
各科のご案内
| 疾患分類 | 具体的傷病名 |
|---|---|
| 食道疾患 | 食道閉鎖症、食道狭窄症、胃食道逆流症 など |
| 胃・十二指腸疾患 | 胃軸捻転症、肥厚性幽門狭窄症、幽門閉鎖症、新生児胃破裂・胃穿孔、胃・十二指腸潰瘍、十二指腸閉鎖症・狭窄症、上腸間膜症候群 など |
| 空腸・回腸・結腸疾患 | 腸回転異常症、小腸閉鎖症、胎便性腹膜炎、壊死性腸炎、臍腸管遺残症、メッケル憩室症、消化管重複症、腸重積症、急性虫垂炎、炎症性腸疾患、短腸症候群 など |
| 直腸・肛門疾患 | ヒルシュスプルング病、直腸肛門奇形、慢性便秘症、消化管ポリープ症、肛門周囲膿瘍、痔瘻、直腸・肛門脱 など |
| 肝・胆道・膵・脾疾患 | 胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、胆石症、膵嚢胞、急性膵炎・慢性膵炎 など |
| 横隔膜疾患 | 横隔膜ヘルニア、横隔膜弛緩症、食道裂孔ヘルニア など |
| 腹壁疾患 | 臍帯ヘルニア、腹壁破裂、総排泄腔外反症、臍ヘルニア、尿膜管遺残症 など |
| 鼠径部疾患 | 外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、精索・陰嚢水腫、ヌック水腫、停留精巣、移動性精巣、精巣捻転症、精巣上体炎、精巣炎 など |
| 頚部疾患 | 正中頚嚢胞、側頚瘻、梨状窩瘻 など |
| 胸部疾患 | 先天性肺嚢胞症、漏斗胸 など |
| 良性・悪性腫瘍 | 神経芽腫、腎芽腫、肝腫瘍、横紋筋肉腫、奇形腫群腫瘍、膵腫瘍、肺腫瘍、卵巣嚢腫、血管腫・リンパ管腫 など |
| 泌尿器科疾患 | 膀胱尿管逆流症、水腎・水尿管症、尿道下裂、尿道憩室、尿管瘤、尿管ポリープ、多嚢胞性異形成腎 など |

- 岡田 安弘(おかだ やすひろ)
- 小児外科部長
- 富山医科薬科大学医学部 平成2年卒
専門領域
- 小児一般外科、新生児外科
資格
- 日本小児外科学会及び日本外科学会専門医申請中
学会
- 日本小児外科学会
- 日本外科学会

- 山崎 徹(やまざき とおる)
- 小児外科医長
- 島根医科大学 平成10年卒
専門領域
- 小児外科
- 新生児科
- 小児泌尿生殖器科
資格
- 日本外科学会専門医
学会
- 日本小児外科学会
- 日本周産期・新生児医学会
- 日本小児泌尿器科学会
- 日本外科学会
- 日本内視鏡外科学会
モットー・患者さんへの一言
- 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
- 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
- 認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
- 守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ
- 詩「子は親の鏡」より
小児外科ってなんでしょうー日本小児外科学会HPからー
なぜ小児外科か
「こどもはおとなのミニチュアではない」小児外科を説明するときによく使われる言葉ですが、これほど適切に小児外科の特質をあらわした言葉はありません。
こどもはおとなに比べてからだが小さく、とくに新生児・未熟児では非常に繊細な手術のテクニックが必要です。おとなの手術と同じ方法ではこどもの手術は行えません。
しかしもっと大事なことは、こどものからだはおとなのように完成したものではないことです。肺・腎臓・肝臓など身体のあらゆる臓器が発育の途中にあり機能が未熟です。また、身体の機能の調節のしかたもうまくありません。しかも、発育に伴ってこれらの機能はどんどん変化してゆきます。このような子供の特徴を十分に知った上で手術前後の治療をしなければなりません。薬の使い方・点滴のしかたなどあらゆる面でおとなの常識は通用しません。これが小児外科が独立した大きな理由です。
また身体の発育だけでなく、こどもは精神的・心理的にも発育の途上にあり、この点も十分に考慮しなければなりません。手術という、こどもにとっては大きな試練を無事に乗り切るための精神・心理的な援助も小児外科医は考えています。
こどもについての専門的な知識を持った外科医、それが小児外科医であり、将来をになうこども達を誇りと情熱をもって治療しています。
「こどもはおとなのミニチュアではない」小児外科を説明するときによく使われる言葉ですが、これほど適切に小児外科の特質をあらわした言葉はありません。
こどもはおとなに比べてからだが小さく、とくに新生児・未熟児では非常に繊細な手術のテクニックが必要です。おとなの手術と同じ方法ではこどもの手術は行えません。
しかしもっと大事なことは、こどものからだはおとなのように完成したものではないことです。肺・腎臓・肝臓など身体のあらゆる臓器が発育の途中にあり機能が未熟です。また、身体の機能の調節のしかたもうまくありません。しかも、発育に伴ってこれらの機能はどんどん変化してゆきます。このような子供の特徴を十分に知った上で手術前後の治療をしなければなりません。薬の使い方・点滴のしかたなどあらゆる面でおとなの常識は通用しません。これが小児外科が独立した大きな理由です。
また身体の発育だけでなく、こどもは精神的・心理的にも発育の途上にあり、この点も十分に考慮しなければなりません。手術という、こどもにとっては大きな試練を無事に乗り切るための精神・心理的な援助も小児外科医は考えています。
こどもについての専門的な知識を持った外科医、それが小児外科医であり、将来をになうこども達を誇りと情熱をもって治療しています。
どんな病気を治療するのか
小児外科はもう少し詳しくいえば「小児一般外科」です。一般外科の受け持ち範囲は呼吸器(気管・肺など)・消化器(食道から肛門までの消化管・肝臓・膵臓など)・その他のお腹の中の臓器(腎臓・脾臓など)・皮膚軟部組織(皮膚・皮下組織・筋肉など)などです。これらの臓器の外科的な病気、腫瘍などを治療します。
泌尿生殖器(腎臓・尿管・膀胱・外陰部など)はふつう泌尿器科の守備範囲ですが「こどもはおとなのミニチュアではない」という言葉はここでも通用します。小児泌尿器科学会が結成されこどもの特性をよく知った小児泌尿器科医が育ちつつありますが、まだまだ日本全国に行き渡るまでにはいたっていません。小児泌尿器の勉強をしっかりとした小児外科医がこれらの病気を取り扱っている施設も少なくありません。小児外科医が泌尿器の病気を取り扱う理由がもう一つあります。直腸肛門奇形は新生児の病気としては多いものですが、この病気は泌尿器の奇形が同時にあることがほとんどです。その他の病気でも泌尿器系の異常を伴っていることが多く小児外科医は泌尿器系の知識も持っていなくてはなりません。心臓・大血管の病気は心血管外科医の守備範囲で、小児外科では取り扱わないのがふつうですが、施設によってはそれぞれが独立せず一つの科になっているところもあります。したがって心血管外科も小児外科学会の重要な分野になっています。
整形外科の病気は小児外科で扱うことはほとんどありません。また、脳神経外科の病気も小児外科の対象ではありません。
小児外科はもう少し詳しくいえば「小児一般外科」です。一般外科の受け持ち範囲は呼吸器(気管・肺など)・消化器(食道から肛門までの消化管・肝臓・膵臓など)・その他のお腹の中の臓器(腎臓・脾臓など)・皮膚軟部組織(皮膚・皮下組織・筋肉など)などです。これらの臓器の外科的な病気、腫瘍などを治療します。
泌尿生殖器(腎臓・尿管・膀胱・外陰部など)はふつう泌尿器科の守備範囲ですが「こどもはおとなのミニチュアではない」という言葉はここでも通用します。小児泌尿器科学会が結成されこどもの特性をよく知った小児泌尿器科医が育ちつつありますが、まだまだ日本全国に行き渡るまでにはいたっていません。小児泌尿器の勉強をしっかりとした小児外科医がこれらの病気を取り扱っている施設も少なくありません。小児外科医が泌尿器の病気を取り扱う理由がもう一つあります。直腸肛門奇形は新生児の病気としては多いものですが、この病気は泌尿器の奇形が同時にあることがほとんどです。その他の病気でも泌尿器系の異常を伴っていることが多く小児外科医は泌尿器系の知識も持っていなくてはなりません。心臓・大血管の病気は心血管外科医の守備範囲で、小児外科では取り扱わないのがふつうですが、施設によってはそれぞれが独立せず一つの科になっているところもあります。したがって心血管外科も小児外科学会の重要な分野になっています。
整形外科の病気は小児外科で扱うことはほとんどありません。また、脳神経外科の病気も小児外科の対象ではありません。
小児外科の患者さんはこどもだけ?
小児は0歳から15歳まで(16歳未満)とされるのがふつうです。つまり新生児期・乳児期・幼児期・学童期・思春期の病気を扱うのが小児外科です。このうち新生児外科は小児外科の特色を最もよくあらわした分野で、日々変化するからだの状態を理解しながら管理してゆかなければなりません。
小児期の病気を治療するので患者さんはこども中心になるのは当然です。しかし、おとなになってからでもこどものときの手術が関係する病気は小児外科医が診る必要があります。小児外科で手術する病気については成人外科医や内科医はほとんど知らないといってよく、その病気の特性についての理解が十分にできないからです。小児外科の技術が進歩し、歴史が深まるにつれてこどものときに手術を受けたおとなが増えてきています。小児病院ではこの人達が病気になったときに収容できる設備と制度が十分でないことが問題となりつつあります。早急に解決すべき問題として学会が取り組む課題の一つです。
小児は0歳から15歳まで(16歳未満)とされるのがふつうです。つまり新生児期・乳児期・幼児期・学童期・思春期の病気を扱うのが小児外科です。このうち新生児外科は小児外科の特色を最もよくあらわした分野で、日々変化するからだの状態を理解しながら管理してゆかなければなりません。
小児期の病気を治療するので患者さんはこども中心になるのは当然です。しかし、おとなになってからでもこどものときの手術が関係する病気は小児外科医が診る必要があります。小児外科で手術する病気については成人外科医や内科医はほとんど知らないといってよく、その病気の特性についての理解が十分にできないからです。小児外科の技術が進歩し、歴史が深まるにつれてこどものときに手術を受けたおとなが増えてきています。小児病院ではこの人達が病気になったときに収容できる設備と制度が十分でないことが問題となりつつあります。早急に解決すべき問題として学会が取り組む課題の一つです。
富山市民病院小児外科の特徴
県内で唯一の独立した小児外科学会認定施設。小児の一般消化器外科疾患のみならず、泌尿器外科疾患も診療しています。
県内で唯一の独立した小児外科学会認定施設。小児の一般消化器外科疾患のみならず、泌尿器外科疾患も診療しています。
当科での年間全入院症例数は平均380例、全手術数は平均300例となっています。
最も多い疾患は鼠径ヘルニア・陰嚢水腫などで年間約180例。手術は未熟児も含めて修正月齢2ケ月から全身麻酔下に行っています。手術のための入院日数は乳児4日間、3才未満3日間、3才以上2日間、日帰り手術は行っていません。
その他小児虫垂炎(年間平均15例)、腸重積症(2例)、幽門狭窄症(2例)、腫瘍性疾患(2例)など消化器系疾患を中心に診療しています。最近では、水腎症や腹部腫瘤、尿膜管遺残症などに対して腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
最も多い疾患は鼠径ヘルニア・陰嚢水腫などで年間約180例。手術は未熟児も含めて修正月齢2ケ月から全身麻酔下に行っています。手術のための入院日数は乳児4日間、3才未満3日間、3才以上2日間、日帰り手術は行っていません。
その他小児虫垂炎(年間平均15例)、腸重積症(2例)、幽門狭窄症(2例)、腫瘍性疾患(2例)など消化器系疾患を中心に診療しています。最近では、水腎症や腹部腫瘤、尿膜管遺残症などに対して腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
当科における手術疾患数(2006-2008)
| 2008 | 2007 | 2006 | ||
|---|---|---|---|---|
| 食道疾患 | 食道閉鎖症 | 0 | 1 | 0 |
| 食道狭窄症 | 0 | 2 | 0 | |
| 胃食道逆流症 | 0 | 5 | 4 | |
| 胃・十二指腸疾患 | 肥厚性幽門狭窄症 | 3 | 1 | 2 |
| 胃・十二指腸潰瘍 | 2 | 0 | 0 | |
| 十二指腸狭窄・閉鎖 | 0 | 0 | 2 | |
| 空腸・回腸・結腸疾患 | 腸回転異常症 | 1 | 2 | 0 |
| 小腸閉鎖症 | 0 | 0 | 3 | |
| 胎便性腹膜炎・壊死性腸炎 | 0 | 1 | 1 | |
| メッケル憩室症 | 1 | 0 | 1 | |
| 腸重積症 | 2 | 0 | 2 | |
| 急性虫垂炎 | 21 | 14 | 11 | |
| イレウス | 1 | 1 | 1 | |
| 直腸・肛門疾患 | ヒルシュスプルング病 | 2 | 1 | 0 |
| 直腸肛門奇形 | 6 | 6 | 4 | |
| 消化管ポリープ | 2 | 2 | 1 | |
| 肝・胆道・膵・脾疾患 | 先天性胆道拡張症 | 2 | 4 | 0 |
| 横隔膜疾患 | 横隔膜ヘルニア | 1 | 1 | 1 |
| 腹壁疾患 | 臍帯ヘルニア | 0 | 1 | 0 |
| 腹壁破裂 | 0 | 1 | 0 | |
| 臍ヘルニア | 2 | 6 | 2 | |
| 腹壁ヘルニア | 1 | 0 | 0 | |
| 尿膜管遺残症 | 1 | 1 | 4 | |
| 鼠径部疾患 | 外鼠径ヘルニア | 138 | 152 | 155 |
| 精索・陰嚢水腫 | 22 | 31 | 38 | |
| 停留精巣 | 34 | 22 | 34 | |
| 頚部疾患 | 頚部嚢胞 | 2 | 1 | 2 |
| 胸部疾患 | 先天性肺嚢胞 | 2 | 1 | 0 |
| 漏斗胸 | 0 | 0 | 3 | |
| 良性・悪性腫瘍 | 奇形腫群腫瘍 | 1 | 1 | 3 |
| 横紋筋肉腫 | 1 | 0 | 0 | |
| 卵巣嚢腫 | 0 | 1 | 0 | |
| 皮下腫瘤 | 2 | 3 | 4 | |
| 血管腫・リンパ管腫 | 1 | 1 | 2 | |
| 泌尿器科疾患 | 膀胱尿管逆流症 | 9 | 11 | 14 |
| 水腎・水尿管症 | 8 | 6 | 7 | |
| 尿道下裂 | 13 | 14 | 5 | |
| 多嚢胞性異形成腎 | 3 | 0 | 0 | |
| 精巣捻転症 | 0 | 1 | 0 | |
| 包茎 | 6 | 2 | 5 | |
| 二分陰嚢 | 0 | 1 | 0 | |
| 尿道憩室症 | 0 | 1 | 0 | |
| 尿管ポリープ | 0 | 0 | 1 |
新生児の病気は、鎖肛・ヒルシュスプルング病・腸閉塞・胆道閉鎖症などの先天性疾患を中心に年間平均10例、富山県立中央病院新生児科、新生児集中治療室(NICU)と連携を取り、富山県立中央病院或いは当院で手術を行っています。
小児泌尿器外科疾患では、停留精巣(30例)、精索・陰嚢水腫(31例)、包茎(4例)、尿道下裂(10例)などの他、最近では尿路感染症で発見される膀胱尿管逆流症(11例)や胎児超音波診断によって発見される重症水腎症(7例)などの症例が増えてきています。それにともない膀胱尿道鏡・尿管造影、経皮的腎盂形成術や経尿道的手術などの内視鏡検査・手術は新生児・乳児から積極的に行っています。
その他、入院手術の必要のない小児外科の病気は、習慣性便秘、遺糞症・遺尿症、肛門周囲膿瘍、臍ヘルニアなどです。
小児泌尿器外科疾患では、停留精巣(30例)、精索・陰嚢水腫(31例)、包茎(4例)、尿道下裂(10例)などの他、最近では尿路感染症で発見される膀胱尿管逆流症(11例)や胎児超音波診断によって発見される重症水腎症(7例)などの症例が増えてきています。それにともない膀胱尿道鏡・尿管造影、経皮的腎盂形成術や経尿道的手術などの内視鏡検査・手術は新生児・乳児から積極的に行っています。
その他、入院手術の必要のない小児外科の病気は、習慣性便秘、遺糞症・遺尿症、肛門周囲膿瘍、臍ヘルニアなどです。
そけいヘルニア
俗に脱腸といわれている病気ですが、赤ちゃんがうんちを気張ったり、泣いてお腹に力がはいった時などにふともものつけね(そけい部)やしばしば陰嚢まで腫れることで気がつきます。これは腹膜という腸を包んでいる膜が、そけい部にポケットのように膨らんでおり、この中に小腸(女児では卵巣も)が入り込むことによって起こります。一般の赤ちゃんにはこのポケットはなく、従ってこの病気は生まれつきの素質のある赤ちゃんにしか現れません。
ポケットが大きい場合は、生まれて間もなく起きる事もありますが、小さければ 4、5歳まで気がつかないこともあるようです。男の子の場合は陰嚢まで腫れるためすぐにわかりますが、女の子では恥骨付近が多少膨らむ程度であり見過ごされ易いようです。
脱腸は、腫れていてもすぐにもどったり、痛がらないときはかまいませんが、ときに赤く腫れ上がって押さえると火のついたように泣くようなことがあり、この状態を”かんとん”といいます。これは脱出した腸がポケットの入り口で締め付けられてもどらなくなってしまう為におこります。同時にミルクを吐いたり、顔色が悪くなることもあります。このような時にはできるだけ早く脱出した腸をお腹にもどしてやらねばなりませんが、まず家庭でできることは、赤ちゃんをだっこしてあやしてリラックスさせてあげます。これだけで自然に収まってしまうことも多いようですが、それでもだめな時には小児科や、小児外科専門医に連れていく必要があります。
ヘルニアがしょっちゅう出ていたり、かんとんを起こすような場合は早めに外科手術が必要です。小児の麻酔が安全にできるようになって、最近では乳児期にしてしまうことが多いようです。以前に使われていた脱腸帯は、大事な精管や腸を一緒におさえこんで危険であり勧められません。
俗に脱腸といわれている病気ですが、赤ちゃんがうんちを気張ったり、泣いてお腹に力がはいった時などにふともものつけね(そけい部)やしばしば陰嚢まで腫れることで気がつきます。これは腹膜という腸を包んでいる膜が、そけい部にポケットのように膨らんでおり、この中に小腸(女児では卵巣も)が入り込むことによって起こります。一般の赤ちゃんにはこのポケットはなく、従ってこの病気は生まれつきの素質のある赤ちゃんにしか現れません。
ポケットが大きい場合は、生まれて間もなく起きる事もありますが、小さければ 4、5歳まで気がつかないこともあるようです。男の子の場合は陰嚢まで腫れるためすぐにわかりますが、女の子では恥骨付近が多少膨らむ程度であり見過ごされ易いようです。
脱腸は、腫れていてもすぐにもどったり、痛がらないときはかまいませんが、ときに赤く腫れ上がって押さえると火のついたように泣くようなことがあり、この状態を”かんとん”といいます。これは脱出した腸がポケットの入り口で締め付けられてもどらなくなってしまう為におこります。同時にミルクを吐いたり、顔色が悪くなることもあります。このような時にはできるだけ早く脱出した腸をお腹にもどしてやらねばなりませんが、まず家庭でできることは、赤ちゃんをだっこしてあやしてリラックスさせてあげます。これだけで自然に収まってしまうことも多いようですが、それでもだめな時には小児科や、小児外科専門医に連れていく必要があります。
ヘルニアがしょっちゅう出ていたり、かんとんを起こすような場合は早めに外科手術が必要です。小児の麻酔が安全にできるようになって、最近では乳児期にしてしまうことが多いようです。以前に使われていた脱腸帯は、大事な精管や腸を一緒におさえこんで危険であり勧められません。
陰嚢水腫
これは睾丸を包んでいる膜の間に水がたまる病気であり、生まれたすぐの赤ちゃん、特に未熟児に多くみられます。陰嚢のしわがなくなってちょっと青みがかってはれますが、触っても痛がらず大きさも変化しません。また暗い所でペンライトなどで光をあてると透けてみえます。
陰嚢水腫の水は放っておいても数ケ月で吸収されて自然に治ってしまう場合が多く、そけいヘルニアのように”かんとん”などの危険な合併症も起きませんから、特別な処置は必要ありません。
ただし、幼児期になって陰嚢やそけい部が腫れてくるときは、水腫がおなかとつながっていて腹水が出入りしていることがあり、この場合は手術が必要となります。
一般にそけいヘルニア(脱腸)と陰嚢水腫をはっきり区別することは難しいようであり、赤ちゃんのそけい部や陰嚢が腫れている時は一度小児科医に診てもらうといいでしょう。
これは睾丸を包んでいる膜の間に水がたまる病気であり、生まれたすぐの赤ちゃん、特に未熟児に多くみられます。陰嚢のしわがなくなってちょっと青みがかってはれますが、触っても痛がらず大きさも変化しません。また暗い所でペンライトなどで光をあてると透けてみえます。
陰嚢水腫の水は放っておいても数ケ月で吸収されて自然に治ってしまう場合が多く、そけいヘルニアのように”かんとん”などの危険な合併症も起きませんから、特別な処置は必要ありません。
ただし、幼児期になって陰嚢やそけい部が腫れてくるときは、水腫がおなかとつながっていて腹水が出入りしていることがあり、この場合は手術が必要となります。
一般にそけいヘルニア(脱腸)と陰嚢水腫をはっきり区別することは難しいようであり、赤ちゃんのそけい部や陰嚢が腫れている時は一度小児科医に診てもらうといいでしょう。
停留睾丸
睾丸は陰嚢内ではじめから出来るのではなく、お母さんの胎内にいるときは腎臓の近くにあり、妊娠の5ケ月頃から徐々に下降しはじめ、妊娠8ケ月頃に陰嚢にはいり固定されます。これが何等かの原因でさまたげられると、赤ちゃんが生まれてきた時、陰嚢に睾丸を触れないことになります。この状態を停留睾丸といいます。
一口に停留睾丸といっても下降の程度は様々で、全く降りずお腹の中に留まっているもの、途中のそけい管というトンネルの中にあるもの、恥骨付近に触れるもの、時々は陰嚢に降りることがあるものなどがあります。
一口に停留睾丸といっても下降の程度は様々で、全く降りずお腹の中に留まっているもの、途中のそけい管というトンネルの中にあるもの、恥骨付近に触れるもの、時々は陰嚢に降りることがあるものなどがあります。

睾丸を家庭で検査する場合はお風呂のなかであったまった状態で、できれば立たせて左右の陰嚢を触ってみるとよくわかります。
もし停留睾丸で生まれてきても、およそ1年間は睾丸が降りてくる可能性がありますからそれほどあわてる必要はありません。しかし陰嚢内にない睾丸の発育は悪く、降りてくる傾向が無ければ早めに手術が必要です。
手術を行う時期は、睾丸の下降の程度や発育状態によって異なりますが、全く陰嚢内におりてない場合は1歳半から2歳頃までに行うのがよいようです。いずれにしても睾丸を陰嚢内に触れないようであれば、乳児であっても専門医に相談しておいた方がいいでしょう。
もし停留睾丸で生まれてきても、およそ1年間は睾丸が降りてくる可能性がありますからそれほどあわてる必要はありません。しかし陰嚢内にない睾丸の発育は悪く、降りてくる傾向が無ければ早めに手術が必要です。
手術を行う時期は、睾丸の下降の程度や発育状態によって異なりますが、全く陰嚢内におりてない場合は1歳半から2歳頃までに行うのがよいようです。いずれにしても睾丸を陰嚢内に触れないようであれば、乳児であっても専門医に相談しておいた方がいいでしょう。
臍ヘルニア
赤ちゃんが生まれてしばらくしてから、おへそが少しづつ盛り上がるようになり、泣いたり息んだりするとはちきれんばかりに膨らむものを臍ヘルニアといいます。
おへそは左右の筋肉(腹直筋)がしっかり合わさっていないところであり、腹圧によってこの弱い部分からおなかの中の腸が出入りすることで起こります。おなかの真ん中にとびだしている臍ヘルニアはお母さん方にとって不安の種であり、コインやバンソウコウでおさえる人もいますが、皮膚がただれたり、うまくおさえられなかったり大変です。しかし、このヘルニアの出口(ヘルニア門)は、生まれてからも次第に閉じようとしますから、生まれて2ケ月を過ぎる頃から飛び出しかたはぐんと小さくなってゆき、ほとんどの赤ちゃんは半年もすると自然に治ってしまいます。それにそけいヘルニアと違ってかんとんなどの合併症はまず起きませんので、何もしないで放っておくのが最良の方法と言えます。
おへそは左右の筋肉(腹直筋)がしっかり合わさっていないところであり、腹圧によってこの弱い部分からおなかの中の腸が出入りすることで起こります。おなかの真ん中にとびだしている臍ヘルニアはお母さん方にとって不安の種であり、コインやバンソウコウでおさえる人もいますが、皮膚がただれたり、うまくおさえられなかったり大変です。しかし、このヘルニアの出口(ヘルニア門)は、生まれてからも次第に閉じようとしますから、生まれて2ケ月を過ぎる頃から飛び出しかたはぐんと小さくなってゆき、ほとんどの赤ちゃんは半年もすると自然に治ってしまいます。それにそけいヘルニアと違ってかんとんなどの合併症はまず起きませんので、何もしないで放っておくのが最良の方法と言えます。

包茎
包茎とは陰茎の先の部分(亀頭)がまわりの包皮で覆われ、オシッコのでる尿道口が全く露出していない状態をいいます。
この中で包皮を下にひきおろすと尿道口が現れる場合を仮性包茎、包皮が輪状になっていて反転しない場合を真性包茎と区別しています。
赤ちゃんはほとんどがこの仮性包茎であり、さらに亀頭と包皮が引っ付いていますが、1歳頃には反転するようになるものです。
しかし、オシッコの時に包皮が風船のように膨らんだり、包皮が赤く腫れ上がり、出血したり膿みが出たりする場合は治療の必要があり、ときに手術しなければならないこともあります。
包茎とは陰茎の先の部分(亀頭)がまわりの包皮で覆われ、オシッコのでる尿道口が全く露出していない状態をいいます。
この中で包皮を下にひきおろすと尿道口が現れる場合を仮性包茎、包皮が輪状になっていて反転しない場合を真性包茎と区別しています。
赤ちゃんはほとんどがこの仮性包茎であり、さらに亀頭と包皮が引っ付いていますが、1歳頃には反転するようになるものです。
しかし、オシッコの時に包皮が風船のように膨らんだり、包皮が赤く腫れ上がり、出血したり膿みが出たりする場合は治療の必要があり、ときに手術しなければならないこともあります。
乳児肥厚性幽門狭窄症
赤ちゃんが飲んだミルクは食道を通って胃に入りますが、この胃の入り口を噴門、出口を幽門といいます。生まれてすぐの赤ちゃんが、おっぱいを飲んだ後にだらだらとミルクをもどすのは、噴門がまだ未熟で緩い為に起きるもので吐く量も少なく、体重の増加についても特に問題はありません。しかし幽門狭窄症とは、生まれて間もなく胃の出口である幽門の筋肉が厚くなり、ミルクの通り道がつぶされてしまい、その結果ミルクは胃から十二指腸へほとんど行かなくなってしまうという病気です。一般には生後2週間頃から、始めはだらだらとした溢乳ですが、次第にあたかも噴水のように口と鼻から噴き出すような吐きかたになって、回数も多くなってきます。吐いた後も赤ちゃんはケロッとしてまたミルクを欲しがりますが、次第におしっこやうんちも少なくなり、体重も減少してきます。おなかは胃拡張とぜん動運動により波打つようにみられます。このような症状が現れたら早めに小児科(小児外科)に連れていって相談する必要があります。
初期の頃は嘔吐を抑える薬を飲ませて様子を診ることもありますが、症状がどんどん進行していくようであれば、手術をしてミルクの通りをよくしてやらねばなりません。手術後は翌日から飲めるようになり、ほとんど吐かなくなり体重も増え、元気を取り戻します。 この病気は一生のなかでこの時期にしか起きない 不思議な病気で、男の子に多く原因は分かっていません。
赤ちゃんが飲んだミルクは食道を通って胃に入りますが、この胃の入り口を噴門、出口を幽門といいます。生まれてすぐの赤ちゃんが、おっぱいを飲んだ後にだらだらとミルクをもどすのは、噴門がまだ未熟で緩い為に起きるもので吐く量も少なく、体重の増加についても特に問題はありません。しかし幽門狭窄症とは、生まれて間もなく胃の出口である幽門の筋肉が厚くなり、ミルクの通り道がつぶされてしまい、その結果ミルクは胃から十二指腸へほとんど行かなくなってしまうという病気です。一般には生後2週間頃から、始めはだらだらとした溢乳ですが、次第にあたかも噴水のように口と鼻から噴き出すような吐きかたになって、回数も多くなってきます。吐いた後も赤ちゃんはケロッとしてまたミルクを欲しがりますが、次第におしっこやうんちも少なくなり、体重も減少してきます。おなかは胃拡張とぜん動運動により波打つようにみられます。このような症状が現れたら早めに小児科(小児外科)に連れていって相談する必要があります。
初期の頃は嘔吐を抑える薬を飲ませて様子を診ることもありますが、症状がどんどん進行していくようであれば、手術をしてミルクの通りをよくしてやらねばなりません。手術後は翌日から飲めるようになり、ほとんど吐かなくなり体重も増え、元気を取り戻します。 この病気は一生のなかでこの時期にしか起きない 不思議な病気で、男の子に多く原因は分かっていません。
腸重積症
これは赤ちゃん特有の病気であり、まったく元気であった赤ちゃんが、突然火のついたように激しく泣き、顔色が青くなることで始まります。これは小腸の一部分が大腸に入り込むことによって起こり、どんどん進んで行きます。この為、入り込んだ腸が締め付けられ、血の巡りが悪くなって出血し、いずれは腸が腐って破れてしまうことになります。他の病気と違うところは、この発作がずっと続くわけではなく、あたかも妊婦の陣痛のように間隔をおいて繰り返すことであり、発作がおさまっているときには全くケロッとしています。腸重積の最初のころはあまりお腹も腫らず、吐くこともありませんが、浣腸すると必ず鮮紅色の血便がみられます。
この病気は生まれて半年ぐらいの赤ちゃんから2歳までに多く、従ってこの時期には特に注意する必要があり、このような兆候があるときにはすぐに病院へ連れて行く必要があります。腸重積になっても24時間以内であれば、レントゲン透視下に肛門からバリウムを注入していくことによって手術をせずに治す事ができるからです。腸重積が治った赤ちゃんの顔色はとたんに良くなります。ときには再発することもありますが、一度この病気を経験したお母さんは、2回目からはお医者さんよりも確実に診断できるものです。
これは赤ちゃん特有の病気であり、まったく元気であった赤ちゃんが、突然火のついたように激しく泣き、顔色が青くなることで始まります。これは小腸の一部分が大腸に入り込むことによって起こり、どんどん進んで行きます。この為、入り込んだ腸が締め付けられ、血の巡りが悪くなって出血し、いずれは腸が腐って破れてしまうことになります。他の病気と違うところは、この発作がずっと続くわけではなく、あたかも妊婦の陣痛のように間隔をおいて繰り返すことであり、発作がおさまっているときには全くケロッとしています。腸重積の最初のころはあまりお腹も腫らず、吐くこともありませんが、浣腸すると必ず鮮紅色の血便がみられます。
この病気は生まれて半年ぐらいの赤ちゃんから2歳までに多く、従ってこの時期には特に注意する必要があり、このような兆候があるときにはすぐに病院へ連れて行く必要があります。腸重積になっても24時間以内であれば、レントゲン透視下に肛門からバリウムを注入していくことによって手術をせずに治す事ができるからです。腸重積が治った赤ちゃんの顔色はとたんに良くなります。ときには再発することもありますが、一度この病気を経験したお母さんは、2回目からはお医者さんよりも確実に診断できるものです。
超音波断層検査
当科では、主に、腹部・頚部などの腫瘤や水腎症、虫垂炎などの病気の診断に用います。痛みもなく、麻酔の必要もないことから、診察室内で行っています。
当科では、主に、腹部・頚部などの腫瘤や水腎症、虫垂炎などの病気の診断に用います。痛みもなく、麻酔の必要もないことから、診察室内で行っています。
X線造影検査
消化器系の食道・胃・直腸・結腸(大腸)の検査のほか、泌尿器系では尿道・膀胱造影検査を行っています。
消化器系の食道・胃・直腸・結腸(大腸)の検査のほか、泌尿器系では尿道・膀胱造影検査を行っています。
経静脈的腎盂尿管造影
主として水腎症や腎腫瘍性疾患の診断に用います。ヨードを含んだ造影剤を用いますので、ヨードアレルギーなどのチェックが必要で、検査時には必ず医師が付き添います。
主として水腎症や腎腫瘍性疾患の診断に用います。ヨードを含んだ造影剤を用いますので、ヨードアレルギーなどのチェックが必要で、検査時には必ず医師が付き添います。
CT検査
頭から足まで全身のチェックできる大変有用な検査です。
子供の場合、安静が必要なこと。造影検査の場合は、ヨードアレルギーのチェックが必要です。
頭から足まで全身のチェックできる大変有用な検査です。
子供の場合、安静が必要なこと。造影検査の場合は、ヨードアレルギーのチェックが必要です。
MRI検査
CTよりも、病気の部位の質的なチェックができることで、とても有用な検査法ですが、長時間(約30分)の安静が必要となります。
CTよりも、病気の部位の質的なチェックができることで、とても有用な検査法ですが、長時間(約30分)の安静が必要となります。
アイソトープ検査
小児外科では、主に、腎機能のチェックに行っています。CTやMRIと同様に、長時間の安静が必要です。
小児外科では、主に、腎機能のチェックに行っています。CTやMRIと同様に、長時間の安静が必要です。
内視鏡検査(膀胱尿道鏡、食道・胃カメラ、直腸ファイバー)
小児では、いずれも全身麻酔で行う必要があり、検査と同時に内視鏡治療を行う目的で実施されます。当然、入院が必要となります。
小児では、いずれも全身麻酔で行う必要があり、検査と同時に内視鏡治療を行う目的で実施されます。当然、入院が必要となります。
24時間PHモニタリング・食道内圧検査
新生児や幼児で、嘔吐が持続する場合に行う検査です。検査は、細い管を鼻から食道まで挿入し、24時間食道内のPHを測定するいわば、ホルター心電図のようなものです。
新生児や幼児で、嘔吐が持続する場合に行う検査です。検査は、細い管を鼻から食道まで挿入し、24時間食道内のPHを測定するいわば、ホルター心電図のようなものです。
直腸アセチルコリンエステラーゼ粘膜生検
直腸壁内の神経節の有無を確かめる検査法で、小児外科特有のヒルシュスプルング病の診断に有用です。
直腸壁内の神経節の有無を確かめる検査法で、小児外科特有のヒルシュスプルング病の診断に有用です。
漏斗胸に対する内視鏡補助下手術(Nuss法)
漏斗胸の手術は、従来、胸部正中を大きく切開し、変形している肋骨、肋軟骨、胸骨を切除、もしくは、組み替えをする「胸骨挙上法」や「胸骨翻転法」などの方法が行われていました。しかし、手術侵襲が大きく、傷が目立つことまた術後の変形や再発などの問題からあまり積極的には行われていませんでした。
1998年Nussらがアーチ型の金属プレートを、陥凹した胸骨後面に留置する矯正手術を発表してから日本でも急速に普及するようになりました。
当科でも昨年から同法を実施し従来法に較べてきわめて良好な結果を得られましたので、その手術手技を含めて紹介させていただきます。
漏斗胸の手術は、従来、胸部正中を大きく切開し、変形している肋骨、肋軟骨、胸骨を切除、もしくは、組み替えをする「胸骨挙上法」や「胸骨翻転法」などの方法が行われていました。しかし、手術侵襲が大きく、傷が目立つことまた術後の変形や再発などの問題からあまり積極的には行われていませんでした。
1998年Nussらがアーチ型の金属プレートを、陥凹した胸骨後面に留置する矯正手術を発表してから日本でも急速に普及するようになりました。
当科でも昨年から同法を実施し従来法に較べてきわめて良好な結果を得られましたので、その手術手技を含めて紹介させていただきます。
Nuss法手術の実際
- 手術前写真及びCT
- 手術後写真及びCT
手術に先だって、胸部XP、CT、呼吸機能、心電図・心音図などの呼吸循環器系の検査を行っておく。全身麻酔には分離型気管内カニューレを用いて片肺喚起ができるようにする。患児を仰臥位とし右第7肋間から5mmの胸腔鏡ポートを挿入する。まず右中腋窩線の位置で、特別に開発された長いケリー鉗子を皮下に挿入、さらに胸骨付近の肋間から胸腔内に進め、胸腔鏡下に胸骨後面に沿って心臓の前面の縦隔を通し、対側の肋間から皮下を通って左中腋窩線上に引き出す。ケリー鉗子で把持したテープをガイドとしてあらかじめ胸郭にあわせて作成したステンレス製のプレート(Pectus bar)を注意深く挿入、フリッパーを用いてバーを反転させると胸骨が持ち上がる。バーの右側にスタビライザーを取り付け肋骨に固定。胸腔鏡挿入口から胸腔ドレーンを挿入し手術を終了する。術後は胸椎からの持続硬膜外麻酔で疼痛管理し、翌日には胸腔ドレーンを抜去、5日目には離床を開始し術後2週間ほどで通院とする。
Pectus barは、持ち上げた胸骨が後戻りしなくなるまで2~3年間留置し、再び全麻にてプレートの抜去を行う。術後の合併症としては、気胸、皮下気腫、出血、バーの反転、疼痛、感染などが報告されています。
Pectus barは、持ち上げた胸骨が後戻りしなくなるまで2~3年間留置し、再び全麻にてプレートの抜去を行う。術後の合併症としては、気胸、皮下気腫、出血、バーの反転、疼痛、感染などが報告されています。

Nuss法手術の長所・短所
この方法の長所としては、一番目立つ胸部正中に傷ができません。側胸部に、プレートを通すための小さい切開(3cm 程度)を行うのみで手術が可能です。手術時間、出血量も少なくてすみます。従来法に較べて、前方に凸の自然な胸郭ができます。術後の骨の成長障害が起きにくくなります。
短所としては、プレートを通す際に、心臓の直上を通すために、心嚢や心臓壁損傷の可能性があげられます。ただし、現在は、内視鏡下で、直視下にプレート挿入を行うため、その危険性は極めて少なくなっています。また、手術後3ケ月は上記合併症の危険があり、胸部を圧迫したり捻ることなどの運動は極力避けるようにします。3ケ月以降は普通の運動をしても差し支えありません。さらに手術が2~3年の間を明けて、2回必要なことも欠点となります。
この方法の長所としては、一番目立つ胸部正中に傷ができません。側胸部に、プレートを通すための小さい切開(3cm 程度)を行うのみで手術が可能です。手術時間、出血量も少なくてすみます。従来法に較べて、前方に凸の自然な胸郭ができます。術後の骨の成長障害が起きにくくなります。
短所としては、プレートを通す際に、心臓の直上を通すために、心嚢や心臓壁損傷の可能性があげられます。ただし、現在は、内視鏡下で、直視下にプレート挿入を行うため、その危険性は極めて少なくなっています。また、手術後3ケ月は上記合併症の危険があり、胸部を圧迫したり捻ることなどの運動は極力避けるようにします。3ケ月以降は普通の運動をしても差し支えありません。さらに手術が2~3年の間を明けて、2回必要なことも欠点となります。
Nuss法手術の手術時期
この方法は胸骨が硬くなる前の幼小児期が効果が高く、3歳以降で可能となり、6~8歳頃が最適と言われています。思春期以降の場合は、骨が硬くなるため、バーを2本必要としたり、結果が不充分になる場合があります。この場合は、骨切り手術などを併用します。
漏斗胸に対する内視鏡補助下手術を紹介しましたが、実施にあたっては、小児外科の他、呼吸器・血管外科・麻酔科・小児科・看護部などの積極的な協力で行っています。
この方法は胸骨が硬くなる前の幼小児期が効果が高く、3歳以降で可能となり、6~8歳頃が最適と言われています。思春期以降の場合は、骨が硬くなるため、バーを2本必要としたり、結果が不充分になる場合があります。この場合は、骨切り手術などを併用します。
漏斗胸に対する内視鏡補助下手術を紹介しましたが、実施にあたっては、小児外科の他、呼吸器・血管外科・麻酔科・小児科・看護部などの積極的な協力で行っています。
赤ちゃんのちょっとした話
乳児検診で見逃されやすく、気になると、とても不安になるお話をしましょう。
突然ですが、お子さんのチンチンをしげしげと眺めますと、大人との違いに気付くとおもいます。まず、ペニスが包皮に被われて癒着していて、なかなかペニスが顔をだしませんね。よく包茎かと心配して外来にこられますが、はっきりいって包茎です。しかしほとんどの子供達は包皮がよくむけなくとも、ペニスの先だけは出てくるものです。包皮炎を繰り返したりしなければ、いずれ自然にむけてきます。むりやり剥いてはいけません。 つぎはシャフトの部分をみてみましょう。何か白いしこりがありませんか。これは恥垢といって先ほどの包皮と亀頭の間にあるうまれつきの垢なのです。炎症を起こさなければ、ほおっておきましょう。また陰嚢の大きさは個人差があり、小さいとか、ペニスが埋没していると相談されますが、二次性徴の時期には解消されるものです。
突然ですが、お子さんのチンチンをしげしげと眺めますと、大人との違いに気付くとおもいます。まず、ペニスが包皮に被われて癒着していて、なかなかペニスが顔をだしませんね。よく包茎かと心配して外来にこられますが、はっきりいって包茎です。しかしほとんどの子供達は包皮がよくむけなくとも、ペニスの先だけは出てくるものです。包皮炎を繰り返したりしなければ、いずれ自然にむけてきます。むりやり剥いてはいけません。 つぎはシャフトの部分をみてみましょう。何か白いしこりがありませんか。これは恥垢といって先ほどの包皮と亀頭の間にあるうまれつきの垢なのです。炎症を起こさなければ、ほおっておきましょう。また陰嚢の大きさは個人差があり、小さいとか、ペニスが埋没していると相談されますが、二次性徴の時期には解消されるものです。

おへその話をしましょう。へそはとっても目立つので、特に臍ヘルニアがあるととても気になります。へその緒の切りかたが下手だったとか、へその緒が落ちるのが遅かったからとか、奇麗にしていなかったからとか、お姑さんにいわれて、五円玉やばんそうこうのおまじないをしているのをよく見掛けますが、すべてまちがいです。オムツで擦り切れたりしなければ、やはりほおっておきましょう。ただし、でべそ(臍突出症)の場合は自然に治る見込みはありませんので形成外科にどうぞ。 おしりはどうでしょうか。
もしおとこのこだったら、おできはできていませんか。肛門周囲膿瘍は生後1ケ月くらいに気付くことが多く、かなりしつこい病気で切開しなければいけませんが、再発を繰り返しながらもかならず治ります。もしおんなのこだったら、肛門のおなか側(時計の0時の位置)に先の尖ったひだがありませんか。これは通称みはりいぼ(肛門を見張っている)といいます。裏側に潰瘍をつくるため、特に便秘になると切れたり、腫れたりして悪さをします。逆にこれが便秘の原因だったということもありますので、気を付けましょう。また、うんちを気張るときに、肛門のひだが青黒っぽく、もりあがりませんか。これは赤ちゃんでは生理的なものです。しかし全周に粘膜が飛び出てくるときには、便秘の治療が必要ですが、いずれも、大人の痔とは何等関係はありませんから、ご安心ください。 おっぱいと同じように、排便は健康のバロメーターです。朝仕事に出てくる前に必ず、おむつをみてみましょう。よいお母さんになるために!
もしおとこのこだったら、おできはできていませんか。肛門周囲膿瘍は生後1ケ月くらいに気付くことが多く、かなりしつこい病気で切開しなければいけませんが、再発を繰り返しながらもかならず治ります。もしおんなのこだったら、肛門のおなか側(時計の0時の位置)に先の尖ったひだがありませんか。これは通称みはりいぼ(肛門を見張っている)といいます。裏側に潰瘍をつくるため、特に便秘になると切れたり、腫れたりして悪さをします。逆にこれが便秘の原因だったということもありますので、気を付けましょう。また、うんちを気張るときに、肛門のひだが青黒っぽく、もりあがりませんか。これは赤ちゃんでは生理的なものです。しかし全周に粘膜が飛び出てくるときには、便秘の治療が必要ですが、いずれも、大人の痔とは何等関係はありませんから、ご安心ください。 おっぱいと同じように、排便は健康のバロメーターです。朝仕事に出てくる前に必ず、おむつをみてみましょう。よいお母さんになるために!






