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富山市立富山市民病院
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診療各科・各部のご案内

各科専門外来の設置や集中治療室を整備し技術向上に努めます。

各科のご案内

対応疾患

疾患分類 具体的傷病名
造血器腫瘍 急性白血病(急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病)、慢性白血病(慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病)、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫)、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、慢性骨髄増殖性疾患(真性多血症、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症)など
その他の非腫瘍性疾患 鉄欠乏性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、血友病、フォン・ヴィレブランド病、抗リン脂質抗体症候群など

医師紹介

 
  • 寺﨑 靖(てらさき やすし)
  • 血液内科部長
  • 内科医長
  • 日本大学医学部 平成5年卒
専門領域
  • 血液内科
資格
  • 日本内科学会認定内科医・指導医
  • 日本血液学会認定血液専門医・指導医
  • インフェクションコントロールドクター
  • 医学博士
学会
  • 日本内科学会
  • 日本血液学会
  • 日本感染症学会
モットー・患者さんへの一言
  • わかりやすい説明に努めます。
 
  • 米山 聖子(よねやま せいこ)
  • 血液内科医師
  • 福井大学医学部 平成22年卒
専門領域
  • 血液内科
資格
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本血液学会認定血液専門医
     
学会
  • 日本内科学会
  • 日本血液学会
  • 日本造血細胞移植学会
モットー・患者さんへの一言
  • 納得していただける医療を提供いたします。

外来診療日

医師名 外来診療日
初診 再診
寺﨑 靖 火(一部) ・水 月・木・金
山崎 宏人   水(午前)

診療科の特色

1.血液とは
まず「血液」とはどのような成分から成り立っているのでしょうか。血液が固まらないようにする抗凝固剤入りの試験管で採血し遠心分離すると、血液は図1のように大きく2つの層に分かれます。上層の液体成分を「血漿」といい、下層の細胞成分を「血球」と言います。血球は更に大きく「白血球」「赤血球」「血小板」の3種類に分類できます。
では血液細胞は人間の身体の何処で造られるのでしょうか。出生後は全て骨の中にある「骨髄」という液状の臓器で血液細胞が産生されます。つまり「骨髄」は「血液細胞を造る工場」となるわけです。また「白血球」「赤血球」「血小板」はもともと同じ細胞が起源となっています。これを「多能性造血幹細胞」といい、骨髄でサイトカインと呼ばれる液性因子によって指令が出され、それぞれの血液細胞に分化し、最終的には成長した細胞のみが血管の中に出現してくるのです。この血管の中の血液のことを「末梢血」と言います。ちなみに「骨髄」と「脊髄」は似ていて混同されやすいのですが、「脊髄」とは「脳から続く神経の束」のことであり、「骨髄」とは全く別の臓器を指します。
図1.血液の成分
2.血液の働き
白血球
白血球は細菌やウイルスなどの病原体から身体を守る働きがあります。例えば細菌性肺炎などの感染状態になると人間は白血球の数を増やそうとします。そして、その白血球によって身体の中で暴れている細菌を減らし、感染を治そうとします。一方、様々な原因で白血球の数が著しく減ってしまうと、感染しやすい状態となります。正常な方の末梢血の白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球の5種類から構成されており、それぞれバランスがとれた割合で存在しています(図1)。白血球数の基準値は約3500~9000/mm3です。
赤血球
赤血球の中にはヘモグロビンという蛋白質が含まれています。ヘモグロビンは肺から取り入れた酸素と結合して、酸素を全身の臓器に運ぶ役割をしています。赤血球数またはヘモグロビンが減少している状態を「貧血」と言います。逆に赤血球が異常に増加している状態を「多血症」と言います。赤血球数の正常値は男性 450万~550万/mm3、女性400万~500万/mm3で、ヘモグロビンの基準値は男性14~18g/dL、女性12~16g/dLです。
血小板
血小板は血管が破壊され出血している場所で血管を補修し止血する働きをもっています。よって、血小板が著しく減ってしまうと出血が止まらない、あるいは気付かぬ間に出血をおこしているということがあります。逆に血小板数が著しく増えた場合は、血管の中で血小板が固まって脳梗塞などの血栓症を引き起こす場合があります。血小板数の基準値は約15万~35万/mm3です。
血漿蛋白
血液の液体成分である血漿の中には「凝固因子」や「免疫グロブリン」と呼ばれる蛋白があります。「凝固因子」は血小板と同じように止血するために必要な蛋白で、凝固因子の活性が低下している場合にも出血が起こりやすくなります。また「免疫グロブリン」は、身体を異物から守ってくれる蛋白で、この蛋白が異常に増加する病気もあります。
<血液内科の役割>
以上のような赤血球、白血球、血小板および血漿蛋白の異常の原因を精査、診断し治療することが血液内科の役割です。

主な病気

血液疾患を造血器腫瘍(いわゆる血液のがん)とその他の非腫瘍性疾患に分けて、以下に代表的な疾患を挙げます。
  • 造血器腫瘍
    • 急性白血病(急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病)
    • 慢性白血病(慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病)
    • 悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫)
    • 多発性骨髄腫
    • 骨髄異形成症候群
    • 慢性骨髄増殖性腫瘍(真性赤血球増加症、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症) など
  • その他の非腫瘍性疾患
    • 鉄欠乏性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、血友病、フォン・ヴィレブランド病、抗リン脂質抗体症候群 など
造血器腫瘍性疾患の治療
造血器腫瘍性疾患のほとんどは抗癌薬を用いた化学療法によって治療します。当院では日本最大の白血病の治療研究グループである日本成人白血病治療共同研究グループ(Japan Adult Leukemia Study Group: JALSG)に参加し、その共同プロトコールにしたがって白血病の治療にあたっています(JALSG参加施設)。また当院では自家末梢血幹細胞移植(auto-PBSCT)も行っております。
自家末梢血幹細胞移植(auto-PBSCT)について
 「造血幹細胞」とは血液細胞の源となる細胞で、末梢血にも極少数ながら存在します。「自家末梢血幹細胞移植」(autologous Peripheral Blood Stem Cell Transplantation: auto-PBSCT)とは、あらかじめ患者さん本人から末梢血幹細胞(PBSC)を採取し、それを大量の抗癌薬を用いた「骨髄破壊的化学療法」後に骨髄をサポートする目的で用いる、より強力な治療を可能とした方法です。
通常は化学療法(抗癌薬を用いた治療)後の造血の回復期に顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony-stimulating factor: G-CSF)という白血球を増加させる薬剤を併用してPBSCを動員し、連続式血液成分分離装置を用いて採取します。採取したPBSCは使用するまで凍結保存し、「骨髄破壊的化学療法」後に解凍し輸血と同様の方法で輸注します(図2)。Auto-PBSCTの利点としては、自家骨髄移植と比較して移植後の造血回復が極めて速やかで安全性が高いことや、造血幹細胞採取時に全身麻酔を必要としないことなどが挙げられます。移植に際しては、患者さんにはクリーンベッドを設置した個室に入室していただくことにより、安心して治療を受けていただける環境づくりに努めています。
図2.自家末梢血幹細胞移植の方法

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