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富山市立富山市民病院
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診療各科・各部のご案内

各科専門外来の設置や集中治療室を整備し技術向上に努めます。

各科のご案内

医師紹介

 
  • 家城 恭彦(いえき やすひこ)
  • 地域医療部主任部長
    内分泌代謝内科部長(代謝内科担当)
    内科医長
     
専門領域
   
資格

   

学会
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モットー
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患者さんへの一言
 
清水暁子 医師の写真
  • 清水 暁子(しみず あきこ)
  • 内分泌代謝内科部長(内分泌内科担当)
  • 内科医長
  • 平成10年卒
専門領域
  • 糖尿病・内分泌代謝
資格

日本内科学会専門医

  • 日本糖尿病学会専門医
  • 日本糖尿病学会研修指導医
  • 日本内分泌学会専門医
  • 日本内分泌学会研修指導医
学会
  • 日本内科学会
  • 日本内分泌学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本甲状腺学会
モットー
  • 患者さんを自分の家族と思う。
患者さんへの一言
  • 慢性疾患は気長に無理せず、良いコントロールを目指しましょう。

診療科の特色

内分泌疾患とはホルモンという微量な情報伝達物質を分泌する臓器である視床下部、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎の病気です。各臓器のホルモンの分泌が亢進したり低下することにより、機能亢進症や機能低下症を生じます。主な病気としては慢性甲状腺炎、バセドウ病、末端肥大症、尿崩症、クッシング症候群などがあります。
代謝疾患には現在増加し続ける生活習慣病の中の、糖尿病、脂質異常症があります。当科は日本糖尿病学会認定教育施設となっており、充実した糖尿病患者教育を行っております。毎日、糖尿病教室がひらかれ、糖尿病教育入院は15日間のパスを用いて、合併症の定期検査は事前予約で当日1日で効率的に行っています。糖尿病の患者さんの会として、平成10年に「てん糖むしの会」が設立されました。会員数は現在約120名で、患者さんと医療スタッフで2か月にごとに学習会やレクリェーションを行い、患者さん同志の交流をもとに治療成績の向上をめざし活動を続けています。
内分泌・代謝疾患は慢性疾患であり、長期にわたり治療が必要な病気です。

診療実績

症例 件数
糖尿病教育入院数 年間約180例
糖尿病外来患者数 約1000例
甲状腺疾患の外来患者数 約200例

主な病気

糖尿病
膵臓で作られるインスリンが不足しているか、その作用が妨げられて、血糖が異常に増加する病気です。インスリンの全く分泌されない1型糖尿病と、過食、栄養の偏った食生活、肥満、運動不足、ストレスなどの生活習慣が発症の引き金となり、生活の近代化、欧米化とともに急速に増加している2型糖尿病があります。高血糖になると、口渇、多飲、多尿、体重減少などの症状がでますが、糖尿病の初期にはまったく自覚症状がありません。自覚症状がなくとも長期に放置しておくと恐ろしい合併症がおこります。三大合併症としては神経障害、網膜症、腎症があります。神経障害では両足のしびれを認め、壊疽にて足を切断することもあります。網膜症が進行すると失明の可能性があります。腎症が進行すると血液透析をうけなくてはなりません。また、感染症や脳梗塞、狭心症、心筋梗塞も発症します。治療法としてはバランスのとれた、適正なエネルギーの食事を行う食事療法が基本です。他に運動療法があり、食事、運動療法のみで血糖が低下しない場合は薬物療法を行います。薬物療法には経口薬とインスリンがあります。糖尿病は治らない病気であり、定期的な血液検査により血糖をコントロールする必要があります。
脂質異常症(高脂血症)
コレステロールや中性脂肪が増加する病気で、糖尿病と同様急速に増加しており、日本人では約2800万人とされています。脂質異常症自身は自覚症状はありませんが、動脈硬化をひきおこし、脳梗塞や心筋梗塞を発症します。治療の基本は脂肪、コレステロール摂取を制限する食事療法です。運動療法も有効であり、食事、運動療法のみで改善されない場合は薬物療法を行います。
慢性甲状腺炎
女性に多く、日本人女性では10人に1人認められる病気です。原因は不明ですが、甲状腺を攻撃する抗体ができて、甲状腺全体に慢性炎症がおこり、甲状腺が腫大してきます。1~2割の患者さんは、甲状腺機能が低下し、全身倦怠感、脱毛、眼瞼浮腫、寒さに弱いなどの症状が出現し、薬物療法が必要となります。また、出産後に甲状腺中毒症を一時的に起こすこともあります。食生活ではコンブの過剰摂取により甲状腺機能が低下することがあり注意が必要です。
バセドウ病
原因は不明ですが甲状腺を刺激する抗体ができて、甲状腺機能が亢進する病気です。甲状腺腫大、頻脈、眼球突出、手指振戦、体重減少を生じます。治療は薬物療法ですが、副作用のため薬物療法ができない時は、放射線療法や手術を行います。食生活ではコンブの過剰摂取は薬物の作用を低下させますのでひかえる必要があります。喫煙は眼球突出を助長しますので禁煙が望まれます。

主な検査

糖尿病、高脂血症の検査は空腹でなければできないものがありますので、初めて病院を受診される方は朝食をぬいてきてください。
糖尿病
血糖値、HbA1c 血糖値は血液中のブドウ糖濃度をあらわします。早朝空腹時血糖値が110mg/dl未満が正常ですが、126mg/dl以上であれば糖尿病と診断されます。HbA1cとは過去の1~2か月の血糖の平均値をあらわし、4.3~5.8%が正常です。三大合併症は早朝空腹時血糖値120mg/dl以上、食後2時間血糖値170mg/dl以上、HbA1c値6.5%以上で発症し、進行しやすいとされています。
75g経口ブドウ糖負荷試験
経口的にブドウ糖を負荷して糖尿病かどうかを調べる検査です。同時に血中インスリンを測定しインスリン分泌能も評価します。
糖尿病性神経障害
脈の呼吸変動を心電図にて検査する自律神経検査、前腕の神経が走っている皮膚に電極をはり電気刺激の伝わる速さを測定する神経伝導速度、足の触圧覚を測定するタッチテストにて評価します。
糖尿病性腎症
蓄尿または早朝第一尿を用い、尿にアルブミンという蛋白がおりているかどうか検査します。蛋白が多量に尿中におりている方では蓄尿にて定量もします。また、腎レノグラムといって、水をのんで注射をして腎機能を評価します。
糖尿病性網膜症
定期的に眼科にて眼底検査を行い、眼底出血の有無や血管の異常と経過をみます。
動脈硬化の検査
頸動脈エコーにて、動脈硬化のため動脈の壁が厚くなっていないか検査します。脈波伝播速度にて動脈が固くなっていないか調べます。また、糖尿病では狭心症や心筋梗塞を起こしても胸痛を認めないことが多いため、心エコーにて心臓の動きをみたり、ダブルマスターやトレッドミルテストにて心臓に負担をかけて心電図をとります。また不整脈のある方はホルター心電図にて24時間の心電図をとります。
腹部エコー、腹部CT
糖尿病はインスリンを分泌している膵臓の異常でも発症しますので、腹部エコーや腹部CTにて膵臓の検査をします。
高脂血症
血清脂質 総コレステロール値220mg/dl以上、LDLコレステロール140mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg /dl未満を高脂血症といいます。糖尿病患者さんでは、動脈硬化が進行しますのでさらに厳格に、総コレステロール値200mg/dl未満、LDLコレステロール120mg/dl未満、中性脂肪120mg/dl未満、HDLコレステロール40mg/dl以上にコントロールする必要があります。
アキレス腱写真
家族性高コレステロール血症ではアキレス腱が太くなりますのでアキレス腱の写真をとります。
慢性甲状腺炎、バセドウ病
甲状腺機能検査 FT3、FT4、TSHというホルモンにて評価します。慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症では、FT3、FT4が低値、TSHが高値を、バセドウ病ではFT3、FT4が高値、TSHが低値を示します。慢性甲状腺炎では抗サイログロブリン抗体、TPO抗体が、バセドウ病ではTSHレセプター抗体、TSAbが陽性を示します。
甲状腺エコー、CT
甲状腺内の性状や腫瘍ができていないか検査します。副甲状腺も精査することができます。
穿刺吸引細胞診
腫瘍が良性か悪性か診断します。
甲状腺シンチグラフィー
甲状腺内へのとりこみを観察することにより、バセドウ病か破壊性甲状腺炎か鑑別できます。
他に、下垂体MRIにて下垂体疾患を、頭部MRI、頭部CTにて視床下部病変を、副腎CTにて副腎の病変の精査をします。

トピックス

厚生労働省が平成14年の糖尿病実態調査を発表しています。それによると、全国の糖尿病が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性を否定できない予備軍は約880万人であり、合計すると1620万人にもなり、予備軍も含めると成人の6人に1人は糖尿病の疑いがあることになります。これは5年前の調査と比べ、糖尿病が強く疑われる人は50万人、糖尿病の可能性を否定できない人は200万人増加しており、特に高齢者や予備軍の増加がめだちます。また、糖尿病が疑われる人のうち治療をうけている人は半数にすぎないとされました。予備軍の増加が著しく、今後はこの層をターゲットとした糖尿病や心血管疾患発症予防の取り組みがいっそう強く求められており、予備軍から発症予防をめざし治療を開始していきたいと思います。

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