クリニカルパス委員会

クリニカルパスとは

クリニカルパスとは、ある疾患に対して入院から退院までに行われる検査や治療を経過日ごとに記載した診療計画書のことで、クリティカルパスとも呼ばれます。クリニカルパスを用いれば、同じ疾患に対しては担当スタッフが誰であろうと均一な医療が提供できます(医療の標準化)。さらに他の医療機関の同一疾患のクリニカルパスと比較(ベンチマーキング)ができるため、クリニカルパスを改良することにより医療の質を改善できます。またクリニカルパスによって医療スタッフ全員が診療内容を把握できるので、チーム医療を行いやすくなります。患者さん自身も入院から退院にいたるまでの診療過程がわかるので安心感があり、入院生活をスムーズに進めることができるし、自分が受ける診療内容を理解できるので、積極的に診療に参加することができます。
このような観点から最近では単に診療計画だけでなく医療の質を保証するためのツールとして発展しています。
当院では平成12年からクリニカルパスを導入して診療を行っています。

委員会活動

クリニカルパス導入に伴い、クリニカルパス委員会を発足させ、クリニカルパスの作成および使用を推進するとともにクリニカルパスの管理を行っています。

クリニカルパス作成の推進

各部署のリンクナースからなるパス作成委員会が中心となり、各科の医師の協力のもとに作成しています。作成にあたっては、入院患者の病名を把握し、より頻度の高い疾患のパスから作成するように推奨しています。

クリニカルパス内容の管理

パスに必要なクリニカルインジケーターやアウトカム、除外基準、DPC期間などはもちろんのこと、リスクマネージメント、感染対策、地域医療連携、NST(栄養サポート)、褥瘡などの項目が網羅されているかを確認しています。

クリニカルパス使用状況の把握

月ごとのパス使用率を調べています。 平成19年から21年9月までの推移です。
月ごとのパス使用率

クリニカルパス使用の推進

院内パス大会、院内パスセミナー
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主治医にCP使用確認票を記載してもらうことによりパス使用を啓蒙しています。使用しなかった場合は、その理由を記載してもらうことによって、今後のパス作成に役立たせています。 院内パス大会、院内パスセミナー パス大会は、パスの見直しや改善を目的として2ヶ月ごとに開催し、現在までに46回行ってきました。部署毎のパス発表とミニレクチャーを行っています。 パスセミナーは、1年に2回開催し、これまでに11回行っています。パスについての学習や作成方法などの研修を行っています。 大会やセミナーでは活発な意見交換がなされており、新人教育の一環も担っています。

院外でのパス発表会への参加推進

院内で発表したパスは日本クリニカルパス学会や医療マネージメント学会、富山県クリニカルパス研究会などで発表し、パスの内容を向上させることにより医療の質の改善に努めています。