クリニカルパスとは
みなさんの中には当院で手術や検査を受けようかと迷っている方もいらっしゃるかと思います。 どんな入院生活になるのか?どれくらいで退院できるのか?など、初めての入院生活は想像ができない事が多く不安も大きいと思います。 クリニカルパスとは「入院から退院までに行われる検査や処置を経過日ごとに記載した診療計画書」の事です。 以下は当院で使用しているクリニカルパスの一例です。
例えば、このクリニカルパスを使用する患者さまは大きな合併症がない限り、このクリニカルパスの内容で退院まで経過します。 患者さん自身も入院中の診療経過が分かり安心感があり入院生活もスムーズに進める事ができます。 また、同じ疾患に関しては担当スタッフが誰であろうと均一な医療が提供できます。 クリニカルパスを使用した診療は医療の標準化、効率化や見える医療のためのツールとして医療の現場で発展しています。
委員会活動
当院では、ほぼ全科でクリニカルパスを使用しています。 その数は351になり、年々増えています。
クリニカルパスの作成と改善
委員会では、各科の医師を中心とし全職種が作成に加わっています。 委員会ではクリニカルパスの作成はもちろん、管理、運用に関する事などを行っています。 パスに必要な医療や看護はもちろん、リスクマネジメント、感染対策、などを含むすべてを網羅できるように努めています。
院外でのパス発表会への参加推進
他に委員会活動として、全職員に対してクリニカルパスの勉強会はもちろん、見直しや改善点などパス大会やパスセミナーを開催し活発な意見交換を行っています。 これらの活動を毎年、富山県内や全国の学会でも発表しクリニカルパスの内容を向上させ、当院の医療の改善に努めています。