令和2年8月から、「地域包括ケア病床」の運用を開始しました

富山まちなか病院では、8月1日から、急性期病床50床のうち41床を地域包括ケア病床へ移行し、運用を開始いたしました。

当院は今後、富山医療圏における「回復期機能」の一端を担う後方連携病院として、市民病院を始めとする近隣急性期病院からの患者や、在宅・介護施設等で急性増悪となった方を断ることなく積極的に受け入れてまいります。

地域包括ケア病床とは?

急性期を経過し、病状が安定した方に対して、医師をはじめ看護師、リハビリテーションスタッフ、医療ソーシャルワーカー等が協力し、在宅や介護施設への復帰に向けた医療や支援を行う病床機能です。

対象となる方は?

・急性期を経過した状態で、退院に向けて医療やリハビリテーションが必要な方

・自宅・介護施設等で療養中に状態が悪化し、医療が必要になった方

・自宅・介護施設等で安心して生活を送るため、サポート体制を整える準備が必要な方

入院期間は?

・在宅・介護施設での療養が可能な状況になりましたら退院となります。

・状態に応じて調整いたしますが、60日を限度としております。

・入院日数が60日を超えることが予想される場合には、他院、他施設での医療や療養に移行していただくことがあります。

入院費は?

・「地域包括ケア病棟入院料」を算定いたします。

・入院費は定額で、入院基本料、リハビリテーション料、投薬料、注射料、処置料、検査料、画像診断料等が含まれています。

 ※食事料など保険適用外の費用は別途必要です。

リハビリテーション機能を強化しました!

地域包括ケア病床の特色の一つであるリハビリテーション機能の強化を図っております。

① リハビリテーション室を改修

② ADL(日常生活動作)に関する作業療法や運動療法に使うリハビリテーション機器を新たに導入

③ スタッフを増員(5名体制:うち地域包括ケア病床専従理学療法士1名、専任理学療法士1名、専任作業療法士1名を配置)

④ 循環器や呼吸器などの内部障害、ケガなどの整形外科系疾患、急性期治療後の心身機能低下など、多岐にわたり対応し、集中してリハビリテーションを実施

⑤ 在宅生活に向けての生活動作指導や福祉用具の選定、家屋調査などを積極的に実施