病院長の挨拶

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 「富山まちなか病院」は、2019年4月に旧富山逓信病院の事業を引き継いだ、富山市街地の中心部に唯一位置する公立病院です。市民生活に必要な診療(内科・外科・整形外科・眼科・婦人科・健診・救急)と、2020年8月からは富山医療圏で不足している在宅復帰支援を行う地域包括ケア病床を提供しています。地域包括ケア病床では、①自宅や介護施設等で急な発熱・腹痛などの症状が出現して医療が必要となった患者さん、②急性期病院での治療によって病状がある程度まで安定したものの、自宅や介護施設への退院に向けてはまだ医療やリハビリテーションが必要な患者さん、③体力や認知機能の低下など加齢に伴う身体の変化のために、自宅・介護施設等で安心して生活を送れなくなり、元の生活に戻れるようになるためのサポートが必要な患者さんなど、幅広い方々をスムーズに受け入れます。高齢化社会の到来に伴い、このような患者さんは今後もますます増加していくことが予想されており、これらの方々に対して、医師をはじめ看護師、リハビリテーションスタッフ、医療社会福祉士等が協力し、自宅や介護施設への一日も早い復帰に向けた医療や支援を行います。

 また、「富山まちなか病院」では、地域のみなさまとの対話を通じて開かれた医療を実践することにより、ご家族にも配慮した親切でわかりやすい"かかりつけ医療"を提供しています。訪問診療や訪問看護などの在宅での暮らしを支援しております。今後も、急性期医療を担う市内の病院、在宅・かかりつけ医療を担う診療所、および多くの療養者を支える介護施設との機能分化および連携をますます強化しながら、市民の皆さまが何歳になられても住み慣れた場所で安心して生活を送ることができる豊かなまちづくりに貢献できるよう、病院スタッフ一丸となって取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

富山市立富山まちなか病院 院長 瀬川 正孝