9月15日(日)に地域連携医療機関を対象としたエコーハンズオンセミナーを開催しました。本セミナーは、エコー検査の普及による地域医療の質の向上を目的としており、「気軽にエコー検査を学べる場」をコンセプトに当院臨床検査科の技師が企画、運営を行っています。６回目となる今回は、「とりあえず当ててみよう！腹部エコー初級編」と題し、敬遠されがちな腹部エコーに対して、まずは気軽にプローブを握って、超音波を当ててみようというスタンスの下、セミナーを行いました。

ミニレクチャーでは、腹痛症例の腹部エコーの画像や動画を供覧し、エコーが有用な症例を多数提示しました。エコーハンズオンでは、腹部エコーの基本的な走査法を実演、講習しました。受講された先生の中には、腹部エコーを実施されていない方もいらっしゃいましたが、我々、臨床検査技師が描出のコツを具体的に解説し、指導することで、参加された先生方全員が目的とした画像を描出できるようになりました。

　今回は、過去最多の１２名の参加がありました（満員御礼！！）。富山医療圏以外の診療所やクリニックからの参加もあり、このセミナーが思った以上に反響があることを実感させられました。エコーは「いつでも」「どこでも」「何度でも」使用できる、臨床には欠かせない診断ツールです。本セミナーにお越し頂いた先生方におかれましては、今後の日常診療にエコーハンズオンがお役に立てれば幸いです。