
診療科の特色
さまざまな悩みを抱える女性にていねいな対応をこころがけています。
2009年から硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。麻酔科医とともに年間100件以上の実績を積んでおり、県内外から希望の方が来られます。2020年には無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)に施設登録しました。
2019年より女性ヘルスケア専門医認定研修施設となり、ホルモン補充療法や漢方療法、月経困難症や過多月経に対する各種ホルモン療法を行っています。子宮筋腫や子宮内膜症では薬物療法から手術まで一貫して対応できることが利点です。女性専用外来も充実しており、当科と内科・精神科の女性医師が思春期から性成熟期・更年期・老年期まで心のケアを含めた診療をしています。
産婦人科学会専門医・指導医、女性ヘルスケア専門医・指導医、がん治療認定医、日本骨粗鬆症学会認定医、検診マンモグラフィー読影医師が在籍しています。
実績
2021年の総分娩数は323件で、少子化のなか増加しています。そのうち帝王切開術が48件(14.8%)でした。また無痛分娩は150件で全分娩に対する割合は46.4%でした。初産、経産を問わず無痛分娩を希望する方が増加しております。主として計画分娩で対応しておりますが、時間外でもできる限り対応したいと考えています。
2021年の産婦人科総手術件数は175件でした。うち婦人科手術(腫瘍など)は62件、鏡視下手術は22件でした。
2021年の延べ入院患者数は4,520人、新規入院数は727人、外来のべ患者数11,216人、初診患者数606人、紹介患者数637人でした。
対応疾患
- 産科
- 正常妊娠・分娩、切迫流産、切迫早産、稽留流産、不全流産、異所性妊娠、重症妊娠悪阻、子宮頚管無力症、妊娠高血圧症候群、妊娠高血圧腎症、妊娠糖尿病、既往帝切後妊娠・分娩、前置胎盤・低置胎盤、胎児発育不全、巨大児、子宮筋腫など各種合併症妊娠、精神疾患合併妊娠、胎児機能不全、サイトメガロウイルスなど妊娠中の感染症、産後の過多出血、産褥乳腺炎など
- 婦人科
- 子宮筋腫、子宮内膜症、月経困難症、月経不順、過多月経、無月経、月経前症候群、排卵障害、卵巣機能不全、不妊症、不育症、習慣流産、卵巣嚢腫、卵巣腫瘍茎捻転、卵巣出血、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎、更年期障害、卵巣欠落症候群、閉経後骨粗鬆症、子宮留膿症、子宮頸部異形成、子宮頸がん、子宮内膜増殖症、子宮体がん、卵巣がん、各種腟炎・頸管炎、クラミジア、性器ヘルペスなどの性感染症、絨毛性疾患など
特徴的な検査・主な手術
- 特徴的な検査
- 妊婦健診では時間の許す範囲で4Dエコーを行っています。骨粗鬆症外来では骨密度測定や骨代謝マーカー、血中ビタミンD測定を積極的に行い脊椎圧迫骨折や大腿骨頸部骨折の予防のための早期介入に努めています。先天性サイトメガロウイルス感染症や先天性トキソプラズマ症発見のための母体および新生児の検査を行っています。将来の生活習慣病予防のため妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の方のフォローアップ検査を行っています。
- 主な手術
- 子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫など良性疾患全般に対応し、腹腔鏡下手術も行っています。子宮頸部異形成に対する円錐切除術、子宮内膜ポリープや粘膜下子宮筋腫に対する子宮鏡下手術、子宮脱に対する根治術などの腟式手術も行っています。子宮がん、卵巣がんでは手術、化学療法、放射線療法などを組み合わせて集学的治療を行っています。産科手術では帝王切開、流産手術、子宮頸管縫縮術などが主です。
外来診療日
医師紹介

長谷川 徹 (はせがわ とおる)
健康診断部主任部長
産婦人科部長、健康管理科部長
医学博士
母体保護法指定医
- 医学部卒業年
- H2年
- 専門領域
- 分娩、手術、女性ヘルスケア、骨粗鬆症
- 資格
- 産婦人科専門医(日本産科婦人科学会)
女性ヘルスケア専門医(日本女性医学学会) - 学会
- 日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会
日本婦人科腫瘍学会
- モットー
- 満足してもらえる医療

田中 智子 (たなか ともこ)
産婦人科医長
医学博士
- 医学部卒業年
- H22年
- 資格
- 産婦人科専門医(日本産科婦人科学会)
- 学会
- 日本産科婦人科学会

布村 晴香 (ぬのむら はるか)
産婦人科医師
- 医学部卒業年
- H27年

廣兼 綾華 (ひろかね あやか)
産婦人科医師
- 医学部卒業年
- H28年