診療科の特色
ご家族の立ち合い分娩を再開しました。2009年から硬膜外麻酔による無痛分娩を行っており、麻酔科医、小児科医とともに安全なお産をめざし、年間180件以上行っています。2020年には無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)に施設登録しました。地域周産期母子医療センターとして、富山県の周産期医療に貢献しています。
2019年より女性ヘルスケア専門医認定研修施設となり、手術、ホルモン補充療法や漢方療法を行っています。女性専用外来では、当科と内科・精神科の女性医師が思春期から性成熟期・更年期・老年期まで心のケアを含めた診療をしています。
産婦人科学会専門医・指導医、女性ヘルスケア専門医・指導医、がん治療認定医、日本骨粗鬆症学会認定医、検診マンモグラフィー読影医師が在籍しています。
実績
2023年の総分娩数は343件で、そのうち帝王切開術が52件でした。また無痛分娩は193件で全分娩に対する割合は56.3%でした。無痛分娩を希望する方が増加しており、できるだけ対応したいと考えています。主として計画分娩で対応しております。
2023年の子宮・卵巣腫瘍、骨盤臓器脱などの婦人科手術件数は89件でした。そのうち鏡視下手術は57件で、腹腔鏡下腟式子宮全摘術が増加しています。
対応疾患
- 産科
- 妊娠・分娩、切迫流産、切迫早産、流産、異所性妊娠、重症妊娠悪阻、子宮頚管無力症、妊娠高血圧、妊娠糖尿病、既往帝切後妊娠・分娩、胎児発育不全、巨大児、子宮筋腫などの合併症妊娠、精神疾患合併妊娠、胎児機能不全、産後の過多出血、産褥乳腺炎など
- 婦人科
- 子宮筋腫、子宮内膜症、月経困難症、各種月経異常、月経前症候群、不妊症、卵巣嚢腫、卵巣出血、子宮付属器炎、更年期障害、閉経後骨粗鬆症、子宮留膿症、子宮頸部異形成、子宮頸がん、子宮内膜増殖症、子宮体がん、卵巣がん、骨盤臓器脱、性感染症など
特徴的な検査・主な手術
- 特徴的な検査
- 妊婦健診では赤ちゃんのエコーを行い、ご家族の見学も可能です。先天性サイトメガロウイルス感染症や先天性トキソプラズマ症発見のための母体および新生児の検査を行っています。骨粗鬆症外来では脊椎圧迫骨折などの予防のための早期介入に努めています。将来の生活習慣病予防のため妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の方のフォローアップ検査を行っています。
- 主な手術
- 子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫など良性疾患全般に対する開腹または腹腔鏡下手術、子宮頸部異形成に対する円錐切除術、子宮内膜ポリープや粘膜下子宮筋腫に対する子宮鏡下手術、子宮脱に対する腟式手術や腹腔鏡下手術を行っています。婦人科のがんでは手術、化学療法、放射線療法などを組み合わせて集学的治療を行っています。産科では帝王切開、流産手術、子宮頸管縫縮術などを行い、不妊症に対する人工授精も行っています。
外来診療日
医師紹介
長谷川 徹 (はせがわ とおる)
健康診断部主任部長
産婦人科部長、健康管理科部長
医学博士
母体保護法指定医
- 医学部卒業年
- H2年
- 専門領域
- 分娩、手術、女性ヘルスケア、骨粗鬆症
- 資格
- 産婦人科専門医(日本産科婦人科学会)
女性ヘルスケア専門医(日本女性医学学会) - 学会
- 日本産科婦人科学会
日本周産期・新生児医学会
日本産科麻酔学会
- モットー
- 満足してもらえる医療
田中 智子 (たなか ともこ)
産婦人科主幹
医学博士
- 医学部卒業年
- H22年
- 専門領域
- 産婦人科
- 資格
- 母体保護法指定医
日本産婦人科学会専門医指導医 - 学会
- 日本産科婦人科学会
日本周産期新生児医学会
日本女性医学学会
日本産科婦人科内視鏡学会
日本生殖医学会
- モットー
- 常に患者さんの立場で考える
谷 英理 (たに えり)
産婦人科医師
- 医学部卒業年
- H27年
- 専門領域
- 産婦人科
- 資格
- 産婦人科専門医
- 学会
- 日本産科婦人科学会
日本周産期新生児学会
- モットー
- Time is money
島田 なつみ (しまだ なつみ)
産婦人科医師
- 医学部卒業年
- H30年
- 専門領域
- 産婦人科一般
- 学会
- 日本産科婦人科学会
- モットー
- 丁寧な診療を心がけます。