内科(腎臓内科)

内科(腎臓内科)

診療科の特色

日本腎臓学会研修施設に認定されており、常勤医5名のうち4名は日本腎臓学会認定専門医です。高血圧、糸球体・尿細管疾患および膠原病の診断と治療を行っています。慢性腎臓病の病診連携に力を入れており、専門看護師や栄養士による日常生活や食事の指導も外来で行っています。

高血圧に関しては日本高血圧学会認定指導医の石田事業管理者が外来診療を中心に行っており、糸球体・尿細管間質疾患に関して、大田部長が症例を厳選して腎生検を実施しています。膠原病(関節リウマチ、SLEなど)、血管炎などに対し、ステロイド、免疫抑制剤等で治療を行っています。

血液浄化療法(人工透析)については主に透析導入や緊急透析および手術前後など問題点のある方の管理を中心に行っています。また、腹膜透析(CAPD)の導入、維持管理も行っています。

実績

腎生検数は1972年に開始して以来900件を超え、現在も年間30件前後検査を施行しています(図1)。また、2010年に導入したCKD地域連携パスで、近隣の38医療機関と3〜6ヶ月ごとの連携を行い、腎臓専門医単独診療と遜色ない治療成績を残しています。

血液透析ベッドは32台で2023年3月現在、68例の維持血液透析患者、20例の腹膜透析患者を管理しています。

2022年度は新たに16例の血液透析、4例の腹膜透析の導入を行いました(図2)。また、最多の遺伝性腎疾患である常染色体優性多発性嚢胞腎の診断を行い、適応例にはガイドラインで推奨されているトルバプタン(サムスカ)治療を11例に導入しています。また、糸球体腎炎で最も多いIgA腎症に対する根治療法として扁桃腺摘出+ステロイドパルス療法を施行し、実績を上げています。

2023腎臓内科.jpg

対応疾患

高血圧
本態性高血圧、二次性高血圧
糸球体疾患
糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症
尿細管間質性疾患
尿細管間質性腎炎、常染色体優性多発性嚢胞腎
膠原病および類縁疾患、血管炎
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、リウマチ性多発筋痛症、IgG4関連疾患、ANCA関連血管炎症候群、べーチェット病など
水・電解質異常
ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン代謝異常など
腎不全・透析
急性腎不全、慢性腎不全、血液透析、血漿交換、腹膜透析

特徴的な検査・主な手術

原発性アルドステロン症の診断
機能確認試験、局在診断としてCT・RIシンチグラフィー・副腎静脈サンプリング(AVS)を放射線科と協力して行っています。
腎生検
6日間の入院で、術後のフォローを十分に行って施行しています。
24時間血圧モニタリング検査
血圧の変動パターン、降圧剤の効果判定、白衣高血圧の診断を行います。

外来診療日

週間担当医のページをご覧ください

医師紹介

大田 聡 (おおた さとし)

地域医療部主任部長
内科部長、腎臓内科部長、透析内科部長、皮膚科部長、臨床工学科部長
医学博士

医学部卒業年
H1年
専門領域
腎臓内科、透析、膠原病
資格
総合内科専門医(日本内科学会)
腎臓専門医(日本腎臓学会)
透析専門医(日本透析医学会)
学会
日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析医学会
モットー
患者さんにやさしい医療

石田 陽一 (いしだ よういち)

病院事業管理者
医学博士

医学部卒業年
S54年
専門領域
腎疾患、透析療法、高血圧
資格
総合内科専門医(日本内科学会)
腎臓専門医(日本腎臓学会)
透析専門医(日本透析医学会)
学会
日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析医学会
モットー
患者さんの不安軽減を心がけています

佐藤 晃一 (さとう こういち)

内科主幹

医学部卒業年
H22年
専門領域
腎臓、膠原行病
資格
内科認定医
腎臓専門医
透析専門医
学会
日本内科学会
日本腎臓学会
日本透析医学会
モットー
患者さんに寄り添った医療を心がけます。

倉田 多鶴子 (くらた たかこ)

内科医師

医学部卒業年
H21年

若山 卓史 (わかやま たかふみ)

内科医師

医学部卒業年
R02年

佐藤 百花 (さとう ももか)

内科医師

医学部卒業年
R03年
専門領域
腎臓内科
モットー
患者様に寄り添った医療を心がけます。