地域医療支援病院

地域医療支援病院とは

患者さんは身近な地域で医療の提供を受けることが望ましいという観点から、かかりつけ医を地域の第一線の医療機関として位置づけるとともに、かかりつけ医を支援し、二次医療圏単位で地域医療の充実を図る病院として、それまでの総合病院制度が廃止され、平成10年に地域医療支援病院制度が設けられました。

地域の医院や病院などそれぞれの医療機関が特性を活かし、役割分担することで、患者さんを中心として地域全体で病気を治していく「地域完結型医療」を担う中核となる病院です。

具体的には、病気やけがの日常診療は、かかりつけ医が受け持ち、専門外来・入院治療・救急医療は地域の基幹病院の役割となります。

さらに、手術・救急の患者さんを受け入れるベッドを常に確保するため、急性期の治療が終了した回復期の患者さんは、できるだけ地域の医療機関に受け持っていただくことになります。

この連携の中核となる病院が、知事が承認する「地域医療支援病院」です。

富山市民病院は、平成20年10月3日付けで、富山県で最初の地域医療支援病院の承認を受けました。

  • 紹介患者さんは、正面玄関右「ふれあい地域医療センター」で受付をお願いいたします。
  • かかりつけ医からの紹介患者さんや救急患者さんを優先的に受付いたします。また、診療科へ職員がご案内いたします。
  • 初診の際は、紹介状をご持参くださいますようお願いいたします。
  • 当院は開放病床の運用を行っております。開放型病床ではかかりつけ医(登録医)と当院医師による共同診療を行います。

地域医療支援病院の主な承認条件

  1. 紹介患者への医療提供
    当院は、他の医療機関からの紹介率が50%以上、他の医療機関への逆紹介率が70%以上の基準を満たしています。
  2. 地域の医療機関に、病院の施設・医療機器・ベッドを開放し共同利用すること。
  3. 24時間体制の救急医療を提供すること。
  4. 地域の医療従事者に対する資質向上の研修を実施すること。
  5. 地域連携の運用にあたっては、外部有識者による委員会を継続開催し審議を受けること。