内科(脳神経内科)

診療科の特色

3名の脳神経内科医が常勤となり、診療体制も、更に充実してきました。交代で、月~金曜日まで、毎日、外来診療、救急診療に携わっています。脳卒中、髄膜脳炎、痙攣などの神経救急疾患から、頭痛、めまい、しびれなどの一般的な疾患まで、あらゆる神経疾患に対応しています。近年、増加している認知症の診断にも力を入れています。

脳神経外科、整形外科、耳鼻いんこう科、眼科、精神科など、他の診療科と双方で診療を行う疾患も多く、院内での連携も密接に進めています。神経救急に関しては、日本脳卒中学会専門医を有しており、超急性期脳梗塞に対して、組織型プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)を積極的に行っており、脳神経外科で行っている血栓回収療法につなげています。

実績

脳神経内科常勤医2名体制の頃から、富山県内の病院では、最大の入院患者数です。4名体制となってから、更に多くの入院患者を受け入れています。

2022年度の入院患者数は、583例となっており、内訳は、脳血管障害205例、神経感染症15例、免疫性神経疾患33例、てんかん33例、頭痛、めまい等66例、変性疾患14例、脊椎・脊髄疾患5例、代謝性疾患17例、腫瘍2例、その他193例となっています。

脳血管障害、神経感染症、てんかん等の神経救急での入院が多くなっていますが、富山県の事業であるレスパイト入院にも協力病院として関わっており、神経変性疾患の診断、治療も積極的に行っています。各種免疫性神経疾患に対するガンマグロブリン大量療法、ステロイドパルス療法も行っています。

対応疾患

意識障害、意識消失発作、痙攣、記憶障害、複視、眼瞼下垂、嚥下障害、構音障害、麻痺、筋力低下、不随意運動、歩行障害、頭痛、めまい、しびれなどが、脳神経内科で扱う主な症状です。

神経救急疾患
脳卒中、てんかん、髄膜脳炎、ギラン・バレー症候群
神経変性疾患
アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、パーキンソン病、進行性核上性麻痺、筋委縮性側索硬化症
免疫性神経疾患
多発性硬化症、重症筋無力症、多発筋炎、慢性炎症性脱髄性多発神経炎
一般的な疾患
片頭痛、筋収縮性頭痛、良性発作性頭位めまい症

特徴的な検査・主な手術

救急外来では、超急性期脳梗塞に対する組織型プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)を用いた血栓溶解療法を行っています。
外来診療では、診療の待ち時間にできる認知症スクリーニングシートを活用し、認知症の早期発見に努めており、脳ドーパミントランスポーターシンチグラフィー、MIBG心筋シンチグラフィー、脳血流シンチグラフィーといった各種シンチグラフィーを導入し、変性疾患の診療に役立てています。眼瞼痙攣、顔面痙攣、痙性斜頸に対するボツリヌス療法も行っています。
入院診療では、内服薬や自己注射による、多発性硬化症に対する再発予防治療の導入を行っています。

外来診療日

週間担当医のページをご覧ください

医師紹介

林 茂 (はやし しげる)

副院長(医療安全担当)
脳神経内科部長
医学博士

医学部卒業年
S62年
専門領域
脳神経内科
資格
総合内科専門医(日本内科学会)
老年病専門医(日本老年医学会)
神経内科専門医(日本神経学会)
学会
日本内科学会
日本神経学会
日本老年医学会
モットー
丁寧な診療を心がけています

松原 慶太郎 (まつばら けいたろう)

内科医師

医学部卒業年
H28年

鍛治 稔 (かじ みのる)

内科医師

医学部卒業年
H31年