
診療科の特色
日本循環器学会循環器専門医研修関連施設と日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設の認定を受けており、常勤医5名のうち3名は日本循環器学会専門医です。
虚血性心疾患をはじめ、心不全、不整脈、弁膜症、心筋症などの心疾患を中心に、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症や肺塞栓症などの血管病変にも対応しています。また急性心筋梗塞への緊急冠動脈インターベンション治療はDoor to balloonが90分以内を目指して迅速に行っています。
毎週循環器カンファレンスを開いて、心臓カテーテル検査・治療を行った患者さんや問題点のある症例の検討会を行い、治療方針決定や循環器医間の情報の共有をしています。心不全患者さんには、通常の薬物治療以外に、心臓リハビリテーションを積極的に取り入れ、さらに難治性心不全へ和温療法も行っています。
実績
2020年はコロナ禍の影響で例年より少なかったですが、心臓カテーテル検査195件、冠動脈インターベンション治療64件、不整脈へのアブレーション2件を行いました。急性心筋梗塞への緊急治療は、8割以上の例で病院到着から90分以内に施行できております。
外来で冠動脈狭窄を評価する冠動脈CT検査も行っており、負荷心電図や負荷心筋シンチグラフィーと合わせて冠動脈疾患の発見につとめています。
入院および外来心臓リハビリテーションの実施は、のべ約3,500件でした。
ペースメーカ植え込みも新規手術16件および交換手術を6件行い、半年に1度ペースメーカ外来にてペースメーカのチェックを行っています。
対応疾患
- 虚血性心疾患
- 労作性および安静時狭心症、心筋梗塞、冠動脈瘤
- 不整脈
- 洞不全症候群、房室ブロック、発作性頻拍症、心房粗細動、心室頻拍、心室細動
- 弁膜症
- 僧帽弁、大動脈弁、三尖弁などの閉鎖不全および狭窄症
- 心筋症、心筋炎
- 肥大型心筋症、拡張型心筋症、拘束型心筋症、心サルコイドーシス、アミロイドーシス、急性心筋炎、激症型心筋炎
- 心膜疾患
- 急性および慢性心膜炎、心タンポナーデ
- 成人の先天性心疾患
- 心房中隔欠損症、心室中隔欠損症
- 動静脈疾患
- 大動脈解離、大動脈瘤、深部静脈血栓症、肺塞栓症
特徴的な検査・主な手術
- 心エコー図検査
- 断層エコーで形態、ドプラー検査にて弁逆流や狭窄を非侵襲的に評価します。経食道心エコーも行っています。
- 冠動脈CT
- 外来で3D-CTにより、冠動脈狭窄、血管の石灰沈着状態が評価できます。
- 核医学検査
- 各種アイソトープを用い、非侵襲的に心筋虚血、心機能を評価します。
- 心臓カテーテル検査
- 診断検査は、撓骨動脈の局所麻酔で、約30分ほどで評価可能です。右心カテーテルでの心腔内圧や血行動態も評価可能です。
- 心筋生険
- 専用カテーテルで心筋細胞を採取し病理診断をします。
- 心臓インターベンション治療
- 冠動脈狭窄部を血管内超音波で評価し、バルーンやステントで拡張します。ロータブレーターやDCA(粥腫切除術)も今後取り入れていく予定です。
- アブレーション治療(心筋焼灼術)
- 大学病院と連携し、上室性頻拍症や心房粗細動に対してカテーテル焼灼で不整脈根治を目指します。
外来診療日
医師紹介

桶家 一恭 (おけいえ かずやす)
薬剤部主任部長
循環器内科部長
医学博士
- 医学部卒業年
- S63年

寺崎 敏郎 (てらさき としろう)
参事・内科医長
- 医学部卒業年
- S60年
- 専門領域
- 循環器内科、心臓カテーテル・治療、内科全般
- 資格
- 総合内科専門医(日本内科学会)
循環器専門医(日本循環器学会) - 学会
- 日本循環器学会
日本内科学会
日本心血管インターベンション治療学会
- モットー
- 患者さんと相談しながら検査や治療を行う

向井 勇介 (むかい ゆうすけ)
内科医長
- 医学部卒業年
- H22年
- 専門領域
- 循環器内科全般
- 資格
- 内科認定医(日本内科学会)
総合内科専門医(日本内科学会)
循環器専門医(日本循環器学会)
日本心血管インターベンション治療学会認定医
- モットー
- 適切な医療を提供します。

髙嶋 勇志 (たかしま ゆうじ)
内科医長
- 医学部卒業年
- H24年
- 資格
- 認定内科医(日本内科学会)

釣本 翔太 (つりもと しょうた)
内科医師
- 医学部卒業年
- H30年