
診療科の特色
急性期対応病床であり、年間の平均在院日数は40日を切っております。また、外来では難治性患者さんに対してのACT(Assertive Community Treatment:包括的地域生活支援)を2007年より行っており、住み慣れた地域で可能な限り生活できるよう、訪問を行って支援しております。
医療観察法の指定通院医療機関としての活動や、精神保健判定医、精神鑑定、成年後見鑑定などで司法精神医学にも関与しております。
修正型電気けいれん療法(m-ECT)も積極的に行っており、当院だけでなく、m-ECTが行えない他院の患者さんも可能な限り受け入れております。2020年は延べ171回行っております。作業療法、デイケアも他院通院患者さんを受け入れております。認知症ケアチームとして一般病棟の認知症合併例やせん妄に対応しております。
実績
2020年の延べ入院患者数は239名であり、措置入院7名、医療保護入院142名、任意入院94名、他院から紹介され入院した患者数は92名で医療保護入院が多いのが特徴です。平均在院日数は38.1日です。外来初診患者数は377名、紹介患者数は416名、逆紹介患者数は696名と地域から多くの患者さんを受け入れております。リハビリテーションにも力を入れており、外来作業療法患者数は延べ231名、デイケアは延べ406名です。また、ACT訪問件数は838件です。医療観察法通院処遇患者さんも1名受け入れております。
対応疾患
- 認知症
- アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など
- 統合失調症圏
- 妄想型統合失調症、破瓜型統合失調症、緊張型統合失調症、妄想性障害など
- 気分障害圏
- うつ病、双極性感情障害、気分変調性障害など
- 神経症圏
- 強迫性障害、パニック障害、解離性障害、身体表現性障害など
依存症、睡眠障害や児童・思春期症例など、必要に応じて適宜専門医に紹介する事もあります。
特徴的な検査・主な手術
頭部MRI、SPECTなど従来行っていた画像検査に加えて、2018年4月よりDATスキャンが行えるようになりました。これは線条体におけるドーパミントランスポーターの可視化により、パーキンソン病を含むパーキンソン症候群の早期診断やレビー小体型認知症の診断精度の向上が期待できます。
修正型電気けいれん療法については、他院からの患者さんも多数受け入れております。
また、クロザピンによる治療も行っており、治療抵抗性統合失調症患者にも対応しております。
外来診療日
医師紹介

長谷川 雄介 (はせがわ ゆうすけ)
精神科部長
精神デイケア科部長
精神保健指定医
- 医学部卒業年
- H8年
- 専門領域
- 認知症、リエゾン、地域連携
- 資格
- 精神科専門医(日本精神神経学会)
一般病院連携精神医学専門医(日本総合病院精神医学会) - 学会
- 日本精神神経学会
日本総合病院精神医学会
日本社会精神医学会
- モットー
- なるべくお待たせしないように心がけております

陸田 典和 (むつだ のりかず)
精神科医師
- 医学部卒業年
- H25年

結城 竜起 (ゆうき りゅうたつ)
精神科医師
- 医学部卒業年
- H31年

垣内 知子 (かきうち ちかこ)
精神科医師
- 医学部卒業年
- R01年

金子 直史 (かねこ なおひと)
精神科医師
- 医学部卒業年
- R02年