診療科の特色
急性期対応病床であり、年間の平均在院日数は40日を切っております。また、外来では難治性患者さんに対してのACT(Assertive Community Treatment:包括的地域生活支援)を2007年より行っており、住み慣れた地域で可能な限り生活できるよう、訪問を行って支援しております。
医療観察法の指定通院医療機関としての活動や、精神保健判定医、精神鑑定、成年後見鑑定などで司法精神医学にも関与しております。
修正型電気けいれん療法(m-ECT)も積極的に行っており、当院だけでなく、m-ECTが行えない他院の患者さんも可能な限り受け入れております。2020年は延べ171回行っております。作業療法、デイケアも他院通院患者さんを受け入れております。認知症ケアチームとして一般病棟の認知症合併例やせん妄に対応しております。
実績
2022年度の延べ入院患者数は8,743名であり、措置入院7名、医療保護入院141名、任意入院98名、他院から紹介され入院した患者数は100名で医療保護入院が多いのが特徴です。平均在院日数は35.9日です。外来初診患者数は382名、紹介患者数は467名、逆紹介患者数は617名と地域から多くの患者さんを受け入れております。リハビリテーションにも力を入れており、外来作業療法患者数は延べ240名、デイケアは延べ3,651名です。また、ACT訪問件数は791件です。
医療観察法通院指定医療機関でもあります。鑑定は起訴前鑑定が1件、簡易鑑定4件を行っております。措置診察も夜間、休日も含めて可能な限り行っております。
対応疾患
- 認知症
- アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など
- 統合失調症圏
- 妄想型統合失調症、破瓜型統合失調症、緊張型統合失調症、妄想性障害など
- 気分障害圏
- うつ病、双極性感情障害、気分変調性障害など
- 神経症圏
- 強迫性障害、パニック障害、解離性障害、身体表現性障害など
依存症、睡眠障害や児童・思春期症例など、必要に応じて適宜専門医に紹介する事もあります。
特徴的な検査・主な手術
頭部MRI、SPECTなど従来行っていた画像検査に加えて、2018年4月よりDATスキャンが行えるようになりました。これは線条体におけるドーパミントランスポーターの可視化により、パーキンソン病を含むパーキンソン症候群の早期診断やレビー小体型認知症の診断精度の向上が期待できます。
修正型電気けいれん療法については、他院からの患者さんも多数受け入れております。
また、クロザピンによる治療も行っており、治療抵抗性統合失調症患者にも対応しております。
外来診療日
医師紹介
長谷川 雄介 (はせがわ ゆうすけ)
薬剤部主任部長
精神科部長、精神デイケア科部長
精神保健指定医
- 医学部卒業年
- H8年
- 専門領域
- リエゾン、地域連携、司法精神医学
- 資格
- 精神科専門医・指導医(日本精神神経学会)
一般病院連携精神医学専門医・指導医(日本総合病院精神医学会)
精神保健指定医 - 学会
- 日本精神神経学会
日本総合病院精神医学会
日本司法精神医学会
- モットー
- 何でも診ます
陸田 典和 (むつだ のりかず)
精神科医師
- 医学部卒業年
- H25年
- 資格
- 精神保健指定医
- 学会
- 日本精神神経学会
仲間 佳子 (なかま よしこ)
精神科医師
精神保健指定医
- 医学部卒業年
- H30年
- 専門領域
- 精神科全般
- 資格
- 精神科専門医(日本精神神経学会)
- 学会
- 日本精神神経学会
- モットー
- 一隅を照らす
麻生 義和 (あそう よしかず)
精神科医師
- 医学部卒業年
- R03年
長澤 和也 (ながさわ かずや)
精神科医師
- 医学部卒業年
- R03年
- 専門領域
- 精神科
- 学会
- 日本精神神経学会
- モットー
- 丁寧な診療を心掛けます。