内科(消化器内科)

内科(消化器内科)

診療科の特色

当科での内視鏡件数は年間約7,500件となりますが、近年は内視鏡治療の割合が急増しています。特に、上部・下部消化管出血の止血術、消化管がんの内視鏡的治療、閉塞性黄疸に対する胆管ドレナージや結石除去術の増加が目立ちます。

また、各種の早期がんに対しては、胃・大腸・食道がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や肝がんに対するラジオ波焼灼術(RFA)など、患者さんに負担の少ない治療を積極的に行っています。

これら個々の患者さんに対する治療の選択および検証は、内科医・外科医・放射線科医と病理医が集まって行われる毎週の合同カンファレンス、月1回の消化器CPCおよびキャンサーボード等で、関連専門科の合議にて決定しているという点も、当院消化器グループの大きな特徴です。

実績

消化器内科の常勤医5名の内、3名はいずれも日本消化器病学会、消化器内視鏡学会、肝臓学会による認定専門医であり、これら専門学会の指導施設としての認定を受けて、消化器領域のすべての疾患に対応できる診療体制を整えています。

2022年の内視鏡件数は6,743件です。このうち上部消化管検査は4,074件ですが、499件には経鼻内視鏡を使用し、苦痛の少ない観察を行っています。内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は50件(胃:24、食道:7、大腸:19)、また、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS/EUS-FNA)は68件と、毎年、件数が増えてきております。ERCPは183件ですが、内視鏡的胆道ドレナージ術175件、内視鏡的胆管結石除去術87件に施行しました。

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対応疾患

消化管疾患
胃がん、大腸がん、食道がん、バレット食道がん、胃・十二指腸潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ感染症、逆流性食道炎、食道静脈瘤、潰瘍性大腸炎、クローン病、小腸疾患、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群
肝疾患
肝がん、肝硬変、慢性肝炎、急性肝炎、ウイルス性肝疾患、薬物性肝障害、原発性胆汁性胆管炎、自己免疫性肝炎、脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎、肝膿瘍
膵・胆道疾患
膵がん、胆管がん、胆嚢がん、閉塞性黄疸、胆嚢・胆管結石、急性胆嚢炎・胆管炎、急性膵炎、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍

特徴的な検査・主な手術

内視鏡診断
消化管内視鏡には、拡大内視鏡・特殊光内視鏡(NBI)によるがんの精密診断を行っています。また、通常の消化管内視鏡に加えて小腸内視鏡・カプセル内視鏡を取り入れています。。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
胃・大腸・食道の早期がんに対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による患者さんに負担の少ない治療を積極的に行っています。
超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)

膵がんは、原則的に超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)による正確な組織診断を行った上で治療方針を決定しています。
総胆管結石除去術や悪性胆道狭窄へのステント挿入術も年間約200件を数えています。

肝がんラジオ波焼灼術焼灼術(RFA)
肝細胞がんや転移性肝がんの適応症例に行っています。

外来診療日

週間担当医のページをご覧ください

医師紹介

上山本 伸治 (かみやまもと しんじ)

外来診療部主任部長
消化器内科部長、臨床研修センター部長、内科医長

医学部卒業年
H5年
専門領域
肝臓一般、消化管一般
資格
総合内科専門医(日本内科学会)
肝臓専門医(日本肝臓学会)
消化器病専門医(日本消化器病学会)
学会
日本肝臓学会
日本消化器病学会
日本内科学会
モットー
誠実な医療に努めます

水野 秀城 (みずの ひでき)

内視鏡内科部長
医学博士

医学部卒業年
H12年
専門領域
逆流性食道炎、便秘などの機能性消化管疾患、胆膵癌の検査と治療
資格
総合内科専門医(日本内科学会)
消化器病専門医(日本消化器病学会)
消化器内視鏡専門医(日本消化器内視鏡学会)
学会
日本肝臓学会
日本消化管学会
日本神経消化器病学会
モットー
誠実さをモットーに、安全な医療を提供します。

山田 和俊 (やまだ かずとし)

医療相談室部長
医学博士

医学部卒業年
H19年
専門領域
消化器内科全般、内視鏡検査・治療
資格
総合内科専門医(日本内科学会)
消化器病専門医(日本消化器病学会)
消化器内視鏡専門医(日本消化器内視鏡学会)
学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本肝臓学会
モットー
患者さんの希望に沿って最適な医療を行う

森田 幸輝 (もりた こうき)

内科医師

医学部卒業年
H31年

山本 信 (やまもと まこと)

内科医師

医学部卒業年
R02年