診療科の特色
放射線診断科は画像診断・IVR(インターベンショナルラジオロジー)を主な業務としています。
画像診断は、単純撮影、超音波、CT、MRIや核医学検査、血管造影検査などによって得られた画像を読影して病気の診断を行います。我々は画像所見から病気の診断を行い、主治医への報告書を作成して各科の診療に寄与しています。
一方、IVRでは、血管造影検査などの画像診断の手技を用いて、腫瘍や出血などの疾患の治療を行います。
撮影された画像は原則フィルムレスで運用を行っています。電子カルテにてPACSサーバー内の必要な画像を参照することが可能となっています。また撮影した画像データから、任意の断面像や3D画像を作成することも可能です。
実績
当科は日本医学放射線学会認定放射線科専門医修練機関です。
2022年度の実績
CT読影 約24,800件
MRI読影 約5,000件
RI読影 約850件
血管造影・IVR 約30件
対応疾患
- 画像診断
- 頭痛、めまい、ものわすれ、体重減少、食思不振、全身倦怠、便通異常、咳嗽、胸痛・腹痛、腰痛・関節痛、四肢のしびれなど、種々の症状の原因検索。胸部異常陰影、肝機能障害、尿潜血、便潜血、腫瘍マーカー高値などの原因検索。腹部超音波検査での描出不良例。高度異型性~高分化肺がんを疑う肺結節、慢性肝疾患や膵嚢胞性腫瘤など定期的にフォローの必要な疾患など
- 選択的動脈化学塞栓術
- 肝細胞がんを主体とした多血性腫瘍など
- 選択的動脈塞栓術
- 子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術など
- 経カテーテル的止血術
- 肝臓・脾臓・腎臓などの外傷による出血、喀血、消化管出血など
特徴的な検査・主な手術
IVRとはInterventional Radiology=インターベンショナルラジオロジーの略で、日本語では画像下治療と訳されています。X線やCT、超音波などの画像診断装置で体の中の情報を得ながら、細い医療器具(カテーテルや針)を体内に入れて、標的となる病気の治療を行っています。
IVRは、外科手術のようにおなかや胸を切らずに、体の奥にある臓器や血管の治療ができる方法です。そのため、患者さんの体への負担が圧倒的に少ないという特徴を持っています。また、医療器具を入れる穴も数ミリ程度と小さく、処置後の傷もほとんど残りません。
当科では肝細胞がんを主体とした動注化学塞栓療法を主に行っています。また、喀血や消化管出血、外傷などによる肝損傷や脾損傷、腎損傷等に対する緊急止血術も施行しています。CTガイド下生検やCTガイド下ドレナージ等も行っています。
医師紹介
達 宏樹 (たつ ひろき)
中央放射線部主任部長
放射線診断科部長
- 医学部卒業年
- H6年
- 専門領域
- 画像診断・IVR
- 資格
- 放射線科専門医(日本医学放射線学会)
- 学会
- 日本医学放射線学会
日本IVR学会
日本腹部放射線学会
髙橋 美紗 (たかはし みさ)
放射線診断科医師
- 医学部卒業年
- H25年
長岡 将太郎 (ながおか しょうたろう)
放射線診断科医師
- 医学部卒業年
- H29年
- 専門領域
- 画像診断
- モットー
- 正確な診断を目指します。