放射線治療科

放射線治療科

診療科の特色

放射線治療科では、手術療法、化学療法とならび悪性腫瘍治療の柱の一つとして良質な放射線治療の提供を目指しています。放射線治療は手術に比べ肉体的な負担が少なく、機能や形態を温存しながら治療することができます。高齢者や高リスクにより手術が困難と診断された方にも低侵襲にがん治療を施すことが可能です。当科では、2016年4月に、トモセラピーという最先端技術を搭載した高精度放射線治療装置を導入しました。根治照射のみならず、術前・術後照射、疼痛緩和照射、予防照射など幅広い治療目的に対応しており、放射線治療医、医学物理士、放射線品質管理士、診療放射線技師、専門看護師のチームスタッフにより安心・安全な放射線治療を提供します。

実績

トモセラピーを導入以来、治療症例は増えており、総治療症例数は2016年度が137例、2017年度は166例です。
 治療臓器の内訳は、脳・脊髄5例、頭頚部4例、食道10例、肺・気管・縦隔41例、乳腺51例、肝・胆・膵18例、胃・小腸・結腸・直腸10例、子宮・卵巣1例、前立腺・膀胱15例、造血器・リンパ系5例、皮膚・骨・軟部5例、その他1例です。
 治療の目的別内訳は、根治照射32例、準根治照射11例、姑息照射18例、疼痛緩和照射51例、術前補助照射4例、術後補助照射42例、予防照射4例、局所制御照射が4例です。

対応疾患

脳・頭部腫瘍
髄膜腫、神経膠腫、脳転移 他
頸部腫瘍
咽頭がん、喉頭がん、甲状腺がん、頸部リンパ節腫瘍 他
胸部腫瘍
食道がん、肺がん、気管がん、胸腺がん、胸壁腫瘍、心膜腫瘍、上大静脈症候群、乳がん、鎖骨上窩リンパ節 他
腹部・骨盤部腫瘍
膵がん、胆管がん、前立腺がん、尿道がん、精巣がん、子宮頸がん、直腸がん、腹腔内リンパ節腫瘍 他
転移性骨腫瘍
脊椎、肩甲骨、肋骨、股関節、大腿骨 他
四肢その他
皮膚がん、悪性黒色腫 他

特徴的な検査・主な手術

2016年4月に導入したトモセラピーは、IGRT機能(IGRT:イメージガイド放射線治療)を搭載した高精度放射線治療装置です。この装置では、毎回治療前にCT撮影を行うので、位置精度が高く、正確に腫瘍(がん)を狙い撃ちすることが出来ます。また複雑な腫瘍の形状に合わせて正常臓器を避けながら高線量照射による治療が可能なため、より安全で高い治療効果が得られます。さらに、360度のあらゆる角度からの回転照射(ヘリカル照射)に加え、寝台をスライドさせながら最長130cmの広範囲に連続して治療をする機能を搭載しているので、多発性腫瘍など複数部位に対する同時照射や全骨髄照射も可能です。

医師紹介

瀬川 正孝 (せがわ まさたか)

理事、医療情報・研修部主任部長
放射線治療科部長、呼吸器・血管外科センター部長
医学博士

医学部卒業年
S61年
専門領域
呼吸器外科・血管外科・甲状腺外科
資格
外科専門医(日本外科学会)
呼吸器外科専門医(呼吸器外科専門医合同委員会)
気管支鏡専門医(日本呼吸器内視鏡学会)

学会
日本肺癌学会
日本胸部外科学会
日本血管外科学会
モットー
わかりやすい診断と治療