中央研究検査部

中央研究検査部の業務には大きく分けて、生体検査と検体検査があります。生体検査は生理機能検査、検体検査は検体の種別により、血液輸血検査、生化学免疫検査、微生物検査、病理検査に分かれます。中央研究検査部は総勢32名(臨時職員4名含む)体制で構成されています。
検査結果は日々の精度管理により、正確性と信頼性を保証し、電子カルテシステムと検査部門システムにより、迅速に臨床へ検査データを提供しています。また緊急措置を必要とする検査データ(パニック値)は、担当医師や看護師に速やかに報告する体制が整っています。

生体検査とは
生体検査とは、直接患者さんに触れて行われる検査のことで、体のあらゆる機能を調べる検査をいいます。当院では心電図検査、超音波検査、脳波検査、呼吸機能検査、神経伝導速度検査、終夜睡眠ポリグラフ検査などを行っています。

検体検査とは
採取された血液、尿、便、喀痰などの検体には体の中のさまざまな情報が詰まっています。この検体を特殊な機器を用いて分析したり、顕微鏡で観察し、隠れている情報を拾い集めます。このようにして集められた情報を基に医師は病態を把握し、治療方針の決定を行います。

生体検査

検体検査

生理機能検査係

心電図検査、超音波検査、呼吸機能検査、脳波検査、神経伝達速度検査などの生体検査を行っています。
超音波検査は心臓・頸動脈・下肢血管・腎動脈を実施しています。

また、放射線科と合同で腹部・乳腺・甲状腺・表在領域
の超音波検査も行っています。

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血液輸血検査係

血液検査、凝固検査、輸血検査と血液ガス分析を行っています。血液検査は血球の種類、数、形態などを調べます。凝固検査は血液が固まる力がどれくらいあるかを調べます。輸血検査は血液型、不規則抗体検査、交差適合試験などを行います。

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生化学免疫・一般検査係

生化学免疫検査は、血液中の各種酵素・脂質・血糖・感染症・腫瘍マーカー・甲状腺機能等を分析します。一般検査では尿定性・尿沈渣、便潜血、POCT(リアルタイム検査・ベットサイド検査)など幅広い検査を行います。

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微生物検査係

各種検査材料からの起因菌の分離と同定および薬剤感受性試験を全自動細菌検査装置を用いて行っています。
微生物検査室は感染情報の発信基地となって、院内感染防止に努めています。
ICT(感染対策チーム)活動として病棟ラウンド、環境ラウンドを行っています。
細菌検査情報に基づき耐性菌ラウンドもICTと共同にて行っています。

微生物検査室紹介写真

病理検査係

組織診標本の作製や細胞診標本の作製・診断等の病理検査業務を、病理医との連携を密にして、的確に行っています。
バーチャルスライドシステムと電子カルテを連動させ、効率的な報告を行っています。また、バーチャルスライドシステムは、臨床医・患者さん・病理医とのコミュニケーションの一役として活用されています。

病理検査紹介写真

時間外検査

日当直体制により、24時間対応の緊急検査と輸血検査業務を行っています。尚、平成23年10月より、富山市・医師会急患センターの隣設に伴い、一次救急からの緊急検査にも対応し、地域医療の支援に貢献しています。

その他

チーム医療としてICT(感染対策チーム)、NST(栄養サポートチーム)、心臓カテーテル、糖尿病教室や腎臓病教室、心臓病教室および治験に参画しています。

外来患者さんの要望に応じ、検査相談室「検査(血液・尿など)お問い合わせコーナー」において、どんな検査か、何がわかる検査か、検査結果の見方などについて、わかりやすく説明を行っています。

認定技師

認定技師制度とは

「認定技師」の資格を取得し、日々進歩する医学・検査技術に対応しています。

2019年12月2日現在

臨床検査科 認定・資格取得者数一覧

超音波検査士(消化器領域) 2名
超音波検査士(循環器領域) 1名
超音波検査士(泌尿器領域) 1名
超音波検査士(健診部門領域) 1名
血管診療技師(CVT) 2名
認定臨床微生物検査技師 1名
感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT) 1名
栄養サポートチーム(NST)専門療法士 1名
衛生管理者 2名
細胞検査士 6名
認定輸血検査技師 1名
緊急臨床検査士 8名
日本糖尿病療養指導士 2名
二級臨床検査士(血液学) 1名
二級臨床検査士(微生物学) 2名
消化器内視鏡技師 1名
上級バイオ技術者 2名
健康食品管理士 3名
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者 4名
有機溶剤作業主任者 2名

認定施設

  • 日本臨床細胞学会認定施設
  • 精度保証施設認証施設

医師紹介

堀江 章彦 (ほりえ あきひこ)

臨床検査科担当医師

医学部卒業年
S63年
専門領域
健康診断
モットー
わかりやすい説明