診療科の特色
股関節領域では主に人工股関節置換術を行いますが、症例に応じて、関節温存手術(臼蓋回転骨切り術、Chiari手術など)も行っています。
膝関節は変形性膝関節症、スポーツ障害の治療を中心に行っており、鏡視下手術、膝関節周囲骨切り術、人工膝関節置換術などを行っています。
外傷の治療では、特に大腿骨近位部骨折に対する多職種連携による早期手術(当科は平均1.3日、全国平均4.2日)と早期リハビリ、老年病専門医による術後管理により、良好な機能回復と早期退院が可能になっています。この取り組みは全国的に高い評価を得ており、多くの見学者が来られています。また、高度な専門的治療が必要となる寛骨臼・骨盤輪骨折も積極的に治療しています。
実績
当科は日本整形外科学会認定整形外科専門医研修施設で、特に関節疾患、外傷の治療に力を入れております。
2022年度は、大腿骨近位部骨折162件、骨盤・寛骨臼骨折12件、人工股関節置換術33件、人工膝関節置換術26件、上肢手術102件、膝関節骨切り1件などでした。また、手根管症候群や肘部管症候群、マイクロサージャリーなどの神経血管障害に対しても数多くの手術を行っています。
対応疾患
- 股関節疾患
- 変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、リウマチ性股関節症
- 膝関節疾患
- 変形性膝関節症、大腿骨内顆骨壊死症、膝前十字靭帯損傷、半月板損傷、リウマチ性膝関節症
- 肩関節疾患
- 肩腱板断裂、反復性肩関節脱臼、凍結肩、変形性肩関節症、投球障害肩
- 手外科
- 手根管症候群、母指CM関節症、デュプイトレン拘縮
- 足の外科
- 変形性足関節症、外反母趾
- 外傷一般
- 大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、大腿骨顆上骨折、上腕骨頚部骨折、寛骨臼・骨盤輪骨折
特徴的な検査・主な手術
- 人工股関節置換術
- 当科では、日本人の骨に適合しやすいデザインで、かつ良好な長期成績が期待できる人工関節を開発し、治療に取り入れています。
- 人工膝関節置換術
- これまでに2,000例以上の手術を行い、長期成績を含めて、非常に安定した臨床成績を得ています。現在、navigation手術を行っており、より正確な手術を心がけています。
- 膝周囲骨切り術(高位脛骨骨切り術、大腿骨遠位骨切り術)
- 変形性膝関節症に対し、できる限り関節温存を考えており、病態、患者さんの活動性に合わせて膝周囲骨切り術を行っています。この手術は当科とヨーロッパの膝の専門家により開発されたもので、膝がよく曲がり治った後の生活の制限もなく、高い満足度、良好な臨床成績が得られています。
- 外傷治療
- 受傷後24時間以内の安全な治療を目指して多職種の連携による高齢者骨折治療を行っています。
外来診療日
医師紹介
堀井 健志 (ほりい たけし)
中央手術滅菌部主任部長
整形外科部長
医学博士
- 医学部卒業年
- H2年
- 専門領域
- 関節外科、関節リウマチ
- 資格
- 整形外科専門医(日本整形外科学会)
リウマチ専門医(日本リウマチ学会) - 学会
- 日本整形外科学会
日本骨折治療学会
日本リウマチ学会
重本 顕史 (しげもと けんじ)
救急・総合診療センター部長
整形外科主幹(高齢者骨折担当)
- 医学部卒業年
- H15年
- 専門領域
- 外傷(骨折)、手の外科
- 資格
- 整形外科専門医(日本整形外科学会)
- 学会
- 日本整形外科学会
日本骨折治療学会
日本手外科学会
- モットー
- 信頼される安全な医療を心がけています
岩井 信太郎 (いわい しんたろう)
関節再建外科部長
整形外科主幹
医学博士
- 医学部卒業年
- H16年
- 専門領域
- 関節外科(股関節)
- 資格
- 整形外科専門医(日本整形外科学会)
- 学会
- 日本股関節学会
日本人工関節学会
日本骨折治療学会
岡本 駿郎 (おかもと しゅんろう)
整形外科主幹
医学博士
- 医学部卒業年
- H20年
羽土 優 (はつち ゆう)
整形外科主幹
- 医学部卒業年
- H20年
- 資格
- 整形外科専門医(日本整形外科学会)
大西 翔 (おおにし しょう)
整形外科医師
- 医学部卒業年
- R2年年
- 専門領域
- 整形外科
- 学会
- 日本整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
- モットー
- 日々成長