診療科の特色
消化管外科は、悪性腫瘍の根治手術を主に行っています。積極的に腹腔鏡下手術を取り入れており、早期胃がん、大腸がんにて根治性と低侵襲、機能温存のバランスをとった手術を行っています。また、鼡径・腹壁ヘルニア、直腸脱などの良性疾患、虫垂炎、腸閉塞などの緊急手術にも導入しており、患者さんの術後QOLの改善に貢献しています。
根治困難な患者さんへもバイパス術や人工肛門造設などの緩和外科的手術を含めた集学的治療を行っています。そのために外来化学療法部門、放射線治療部門や緩和治療との連携を密に行っており、がんに対する全人的医療が一貫して行えるものと考えています。
緊急手術を要する患者さんには迅速な診断、丁寧な説明、確実な手術を行えるよう準備しており、必ず上級医が手術に参加いたします。
実績
2022年実績
- 上部消化管外科
- 胃切除術25件(幽門側胃切除術19件、胃全摘術6件、腹腔鏡内視鏡合同手術など4件、このうち鏡視下13件)、大網充填術4件など
- 下部消化管外科
- 結腸・直腸切除術77件(結腸切除術45件、直腸切除術20件、直腸切断術・ハルトマン手術12件、このうち鏡視下46件)、小腸切除術10件、虫垂切除術50件(このうち鏡視下22件)、腸閉塞解除術21件、人工肛門・回腸瘻造設術13件、急性汎発性腹膜炎手術20件(重複あり)など
- 肛門外科
- 直腸脱根治術3件、直腸脱腹腔鏡下吊り上げ固定術2件
経肛門的手術1件
医師紹介
佐々木 省三 (ささき しょうぞう)
消化器外科部長
手術滅菌管理科部長、外科医長
医学博士
- 医学部卒業年
- H10年
- 専門領域
- 消化器外科、特に上部消化管の治療
- 資格
- 外科専門医(日本外科学会)
消化器病専門医(日本消化器病学会)
消化器外科専門医(日本消化器外科学会) - 学会
- 日本内視鏡外科学会
日本胃癌学会
日本腹部救急医学会