
診療科の特色
膵臓・胆管・胆嚢のがんは、21世紀に残された難治がんと言われています。精緻な進展範囲の診断を行い、それを基に術式を計画しますが、胃がん・大腸がんに比べて侵襲の高い手術になるので、各症例の年齢、体力、ADLに合わせてテーラーメイド的に術式を変えていく必要があります。
「再発しない」、「術後早期に回復し、QOLが良い」を両立させるため、同じ「膵頭十二指腸切除術」、「膵体尾部切除術」といえども、100症例あれば100種類の手術方法を立案し行います。また、数年前までは切除不能とされていた高度局所進行がんでも、内科的治療が奏効すれば積極的に切除を行い、良い成績を収めております。内科、放射線診断科、外科を結集したチーム医療の力で、患者さん達の希望を繋ぐ治療をめざしています。
実績
「肝胆膵外科」は消化器外科の中でも特に高い専門性を持って診断・治療を行わなければ良い結果は得られません。当院では他院に先駆け、臓器別の外科専門領域として、2015年4月に立ち上げました。皆様のおかげで症例数は以前と比較して飛躍的に増加しています。
2017年の実績は、肝腫瘍11例(肝細胞がん4例、転移性肝がん7例)、胆道腫瘍11例(胆管がん9例、胆嚢がん2例)、膵腫瘍11例(膵がん8例、膵IPMN/NET 3例)でした。これに対して術式は、肝切除術 14例、膵頭十二指腸切除術 13例、膵体尾部切除術4例が施行されました。また胆嚢炎、胆石症は82例で、胆嚢摘出術は84例(胆嚢がんも含む)その内腹腔鏡下手術が63例に行われました。
医師紹介

藤村 隆 (ふじむら たかし)
院長代行
外科部長
医学博士
- 医学部卒業年
- S58年
- 専門領域
- 消化器外科、胃・食道外科、内視鏡外科
- 資格
- 外科専門医(日本外科学会)
消化器病専門医(日本消化器病学会)
消化器外科専門医(日本消化器外科学会) - 学会
- 日本胃癌学会
日本内視鏡外科学会
日本静脈経腸栄養学会
- モットー
- 最善の全人的医療をさせていただきます

竹下 雅樹 (たけした まさき)
高度管理治療科部長
外科医長
医学博士
統括DMAT登録者
- 医学部卒業年
- H12年
- 専門領域
- 消化器外科、肝胆膵外科
- 資格
- 外科専門医(日本外科学会)
消化器病専門医(日本消化器病学会)
消化器外科専門医(日本消化器外科学会) - 学会
- 日本肝胆膵外科学会
日本内視鏡外科学会
日本胆道学会
- モットー
- 苦しんでいる患者さんの身になって診療します

庄司 泰弘 (しょうじ やすひろ)
外科主幹
日本DMAT隊員
- 医学部卒業年
- H17年
- 専門領域
- 消化器外科
- 資格
- 外科専門医(日本外科学会)
- 学会
- 日本外科学会
日本消化器外科学会
- モットー
- 患者さんが安心して治療を受けられるように全力を尽くします。