
診療科の特色
膵臓・胆管・胆嚢のがんは、21世紀に残された難治がんと言われています。精緻な進展範囲の診断を行い、それを基に術式を計画しますが、胃がん・大腸がんに比べて侵襲の高い手術になるので、各症例の年齢、体力、ADLに合わせてテーラーメイド的に術式を変えていく必要があります。
また、数年前までは切除不能とされていた高度局所進行がんでも、内科的治療が奏効すれば積極的に切除を行い、良い成績を収めております。内科、放射線科、外科を結集したチーム医療の力で、患者さん達の希望を繋ぐ治療をめざしています。
実績
「肝胆膵外科」は消化器外科の中でも特に高い専門性を持って診断・治療を行わなければ良い結果は得られません。
2020年の実績は、肝腫瘍15例(転移性肝がん5例、肝細胞がん10例)、胆道腫瘍8例(肝門部胆管癌1例、肝外胆管がん5例、胆嚢がん2例)、膵腫瘍4例(膵がん2例、良性腫瘍1例、転移性膵腫瘍1例)でした。これに対して術式は、肝切除術16例うち葉切除術3例、膵頭十二指腸切除術8例、膵体尾部切除術1例などが施行されました。また胆嚢炎、胆石症は65例で、胆嚢摘出術は65例そのうち腹腔鏡下手術が52例に行われました。胃切除後にて内視鏡的処置困難な胆管結石症に対して胆管十二指腸吻合を1例施行しました。巨大肝嚢胞に対して腹腔鏡下嚢胞開窓術を2例に施行しました。
医師紹介

藤村 隆 (ふじむら たかし)
院長
医学博士
- 医学部卒業年
- S58年
- 専門領域
- 消化器外科、胃・食道外科、内視鏡外科
- 資格
- 外科専門医(日本外科学会)
消化器病専門医(日本消化器病学会)
消化器外科専門医(日本消化器外科学会) - 学会
- 日本胃癌学会
日本内視鏡外科学会
日本静脈経腸栄養学会
- モットー
- 最善の全人的医療をさせていただきます

竹下 雅樹 (たけした まさき)
乳腺外科部長
感染防止対策室部長、外科医長
医学博士
統括DMAT登録者
- 医学部卒業年
- H12年
- 専門領域
- 消化器外科、肝胆膵外科
- 資格
- 外科専門医(日本外科学会)
消化器外科専門医(日本消化器外科学会)
乳腺認定医(日本乳癌学会) - 学会
- 日本肝胆膵外科学会
日本内視鏡外科学会
日本胆道学会
- モットー
- 苦しんでいる患者さんの身になって診療します