乳腺外科

外科(消化管外科・肝胆膵外科・乳腺外科)

診療科の特色

乳房に関する症状がある方や検診要精査の方の精密検査を行っています。十分に経験を積んだ専門医が診断と治療を担当します。マンモグラフィや乳腺超音波検査の技師は女性です。確定診断のための組織診は、ほとんどの場合、針を使う生検によって小さな傷痕で診断可能です。

乳がんに関しては、診断から手術、薬物療法、放射線療法、経過観察、再発診断・治療まで一貫して、外科の主治医を中心に、関係科・関係職種が連携して診療します。併存疾患を有する高齢の患者さんの増加や、多岐にわたる薬物療法の発展にともない、院内での連携やかかりつけ医の先生方との連携がますます重要になっています。治療方針はガイドラインに沿った標準治療を基本に、個々の患者さんと十分に時間をかけて相談して決定しています。。

実績

2022年に当院で治療を開始した初発乳がん症例は37例で、うち4例で術前薬物療法(化学療法4例)を行いました。

乳がん乳房切除件数は28例で、乳腺良性疾患の手術は3例でした。手術術式は整容性も考慮した乳房温存手術も行っており、6例(21.4%)に行いました。腕の浮腫や疼痛予防にアイソトープや色素を用い、センチネルリンパ節生検を23例(82.1%)に行い、腋窩リンパ節に転移の無い症例20例(87.0%)は腋窩郭清を省略しました。高齢・併存疾患のため手術が適さない内分泌感受性の乳がん症例に対し内分泌療法を開始した例が4例、ステージⅣ乳がんに対し集学的治療を開始した例が3例ありました。

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対応疾患

下記を代表に、あらゆる乳腺疾患に対応しております。
病変の有無および疾患名は精査ではじめて判明します。
症状のある方はもちろん、違和感の訴えなど、病変がないかもしれない方も、お気軽にご紹介下さい。

乳腺腫瘍(悪性および良性)
乳がん、線維腺腫、葉状腫瘍、肉腫、悪性リンパ腫、乳管内乳頭腫、乳腺腺腫など
乳腺腫瘍と鑑別が必要なしこりを呈する病変
乳腺症、嚢胞、乳腺線維症、過誤腫、脂肪壊死、女性化乳房症など
乳腺炎症性疾患
細菌性乳腺炎、肉芽腫性乳腺炎、乳輪下膿瘍など

また、乳腺外科を窓口として、他院にて手術を施行された乳がん患者さんの術後放射線療法や、転移再発乳がんに対する緩和目的の放射線治療のためのご紹介もいただいております。

特徴的な検査・主な手術

マンモグラフィ
女性技師が撮影します。
乳腺超音波(エコー)検査
女性技師が担当します。
乳腺MRI検査
非触知乳がんの検出や適切な術式決定に有用です。
針生検
局所麻酔での外来検査です。2-3mmの小さな皮膚切開で確定診断します。
超音波ガイド下マンモトーム生検
局所麻酔での外来検査です。微小病変や境界不明瞭な病変を従来の針生検よりも確実・正確に生検可能です。皮膚切開長は約4mmです。。
乳がん手術
適応症例には乳房温存手術+術後放射線療法を行います。温存手術の創は極力目立たない位置を選んでいます。乳頭乳輪温存乳房切除術を行う例もあります。
センチネルリンパ節生検
色素・RI併用法で、正確・低侵襲に行っています。
乳房再建
形成外科で二次二期再建を主に行っています。

ひまわりの会

乳がんを罹患された患者さんと当院スタッフでつくる「ひまわりの会」という会があり、患者さんどうし、あるいは患者さんと医療者との交流や情報交換、共感の場となっています。ひまわりの会では「ひまわり通信」の発行や、講演会、おしゃべり会などを行っています。入会を希望される方や詳しくお聞きになりたい方は、当院外科外来の看護師にお声かけください。

外来診療日

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