集中治療部

集中治療部 (ICU・HCU)

集中治療部は、当院2階南側に位置し、2ヶ所の自動ドアを過ぎると広々とした一室に入ります。
緊迫感と緊張感を想像していた堅苦しいイメージとは違い明るく物静かです。室内にはベッドやモニター類・医療機器が並び、やはり集中治療室であったことを改めて感じさせられます。いつでも患者様に目を向けられるようになっています。各ベッド間はパーテーションやカーテンで仕切られプライバシー保護にも十分注意しています。
中央では注射の準備や看護ケアの準備などを行い、電子カルテなどを設置した事務室として整備されています。

当部は、ICU(特定集中管理科)6床、HCU(高度管理治療科)12床で開設となりました。
ICU・HCUは、内科系・外科系を問わず、呼吸・循環・代謝・その他の重篤な機能不全に陥った患者さんを収容し、各科の十分な協力体制により、最も有効な治療効果を期待する部署です。
HCUはICUと一般病棟の中間に位置する病棟で、ICUよりやや重症度の低い患者さんを受け入れています。

ICU・HCUに入室された患者さんの主治医は、各診療科の医師が当たり、ICU・HCUの部長が総括しています。また、ICU内には常時当番医が在籍し緊急時の対応にあたっています。
各科の専門医、看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療法士のほか、感染対策・栄養サポートチームや呼吸サポートチーム等が介入し、綿密な連携によって集中治療部での早期回復を目指しています。

血圧や心電図など集中治療に必要なバイタルサインを常時モニター監視し、危機的状況に対して侵襲的な処置も確実に行えるようにしています。迅速に測定可能な血液ガス分析装置、人工呼吸器、非浸襲的補助呼吸器(NPPV)、大動脈バルンパンピング(IABP)、経皮的心肺補助装置(PCPS)、体外式ペースメーカー、除細動器、持続緩除式血液浄化装置などはいつでも安全に使用できるよう医療体制を整え、重症度、医療・看護必要度の評価に基づいて、重症患者さんや術後患者さん、救急患者さんの受け入れに対応しています。
また、感染対策看護認定看護師や当院独自の腎不全看護・救急看護・集中ケアのエキスパートナースを配属し、専門職としての役割を遂行しています。
集中治療という緊迫したイメージからの不安や苦痛を少しでも和らげ、安心して過ごしていただくように常に声掛けを行い、患者さんの命に対する畏敬の念と共に、患者さんの尊厳・権利を守りご家族への配慮を行っています。常に集中治療の医療・看護の質向上のために自己研鑚を行い臨床実践能力の向上に日々努力しています。
なお、当院は2014年4月1日から2019年3月31日まで、日本集中治療医学会専門医研修施設として認定を受けています。

集中治療部病室1

集中治療部病室2