乳がん

乳がんは年々増加し、現在、日本の女性のがんの中で最多です。また、乳がんは30~64歳の女性のがん死亡原因の第1位です。確実な予防法はありませんが、早期発見すれば高い確率で治せる病気です。早期発見、早期治療が重要です。
 乳がんのほとんどは、乳汁を運ぶ乳管という細い管の内側の細胞から発生し、やがて乳管を破って増殖し、しこりをなします。進行度(病期)は0期から4期までに分けられ、がん細胞が乳管内にとどまる0期と、しこりがあっても2センチ以下で転移がない1期を合わせて「早期乳がん」といいます。早期発見にはマンモグラフィ(乳房X線撮影)や乳腺超音波(エコー)検査が有用です。
 一方、大きなしこりになるまで我慢し、他臓器に転移した4期の状態で受診される方もときにいらっしゃいます。乳がんは自分で発見できる数少ないがんの一つです。異常に気づいた時点で、まずは怖がらずに受診して下さい。
 当院には乳がんをはじめとする乳腺疾患を診断・治療するための機器・装置や、外科・放射線科・形成外科・緩和ケア内科・病理診断科などの医師がすべてそろっています。また、乳がん看護認定看護師、がん化学療法看護認定看護師、緩和ケア認定看護師、リンパ浮腫療法士の資格をもつ看護師もいます。患者さん、ご家族とスタッフが力を合わせ、チーム医療を行っていきます。また、院内1階には「がんなんでも相談室」を設けていますので、お気軽にご相談ください。