皮脂欠乏性皮膚炎

健康な皮膚は角質層に一定量の水分を含みうるおいがあります。
皮膚の角質層の水分量は、皮脂(皮脂腺から分泌される脂)、天然保湿因子、角質細胞間脂質(セラミドなど)の3つによって保たれています。加齢とともに皮脂やセラミドが減少する傾向があり、高齢者では角質層の水分量が減って乾燥肌になりやすいです。皮膚が乾燥するとかゆみを生じやすくなり、軽い刺激や掻くことにより湿疹病変が加わります。冬季には皮脂の分泌が減少し、空気が乾燥するため、症状が悪化する傾向があります。