尋常性乾癬

境界のはっきりした、周りの皮膚よりわずかに盛り上がった赤い発疹で、表面に白い厚い角質を付けるのが特徴です。頭、肘、膝にできやすい傾向があります。遺伝的体質に環境因子が加わり発症するとされていますが、原因はまだ不明です。もともと欧米人に多い疾患ですが、最近は日本人においても増加する傾向があります。
軽症例ではステロイド外用薬およびビタミンD3外用薬の外用療法を主体とし、症状や部位により使い分けています。中等症以上の例では紫外線照射装置による光線療法(PUVA療法、ナローバンドUVB療法)の併用を考慮します。重症例ではエトレチナートまたはシクロスポリンの内服を組み合わせることもあります。掻くことにより発疹は悪化するので、かゆみのある場合は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服を併用します。