診療科別 呼吸器・血管外科

うっ滞性静脈炎(うったいせいじょうみゃくえん)

うっ滞性皮膚炎とは下肢静脈瘤により静脈の逆流が進行して下肢(特に足首周辺)の静脈圧が高くなり、湿疹やかゆみや痛みを感じるようになったり、皮膚が硬く、黒く色素沈着を起こしたりする病気です。この状態がさらに悪化すると下肢に潰瘍を作る事があります...

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)

下肢静脈瘤は、立ち仕事に従事する人に起こりやすい病気で、足の太ももあたりからふくらはぎにかけて数珠状の静脈ふくらみが出現してくる病気です。この病気は女性に多く、出産を契機に発症する場合が多くみられます。下肢静脈瘤の原因はあまり知られていませ...

気胸(ききょう)

気胸とは、何らかの理由により肺の表面を覆っている「胸膜」いう膜が破綻して肺内の空気が胸腔(肺を収納する空間)に漏れ出ることによって肺自体がしぼんでしまう病気のことです。気胸には胸膜のもろい部分が徐々に膨れていき(ブラと呼ばれます)これが破裂...

原発性肺がん(げんぱつせいはいがん)

肺および気管支から発生したがんのことを原発性肺がんといいます。各種のがんの中でも「肺がん」の罹患(りかん=病気にかかる)率は第3位、死亡者数は、1998年以来第1位となっています。また最近は、女性で非喫煙者にも腺がんに罹患する患者さんが増え...

手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)

手掌多汗症とは手のひらに「異常に汗をかく」状態のことをいいます。私たちの血圧や心拍数、発汗などは自律神経によって制御を受けています。いわゆるテンションを上げる「交感神経」とα波が出てリラックスさせる「副交感神経」がうまくバランスを保って生活...

深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)

深部静脈血栓症とは、足の静脈の中に血の塊(血栓)が出来て静脈の流れをせき止めてしまう病気です。足のふくらはぎの筋肉内の小さな静脈の中に血栓ができる場合はあまり問題になりませんが、膝の裏側から太もも、お腹の中の静脈に血栓ができた場合は、症状が...

縦隔腫瘍(胸腺腫,胸腺がん,嚢胞性腫瘍,神経性腫瘍など)(じゅうかくしゅよう、きょうせんしゅ、きょうせんがん、のうほうせいしゅよう、しんけいせいしゅよう)

胸部外科領域で肺がんと並んで頻度の高い疾患として縦隔腫瘍があります。「縦隔」とは臓器の名称ではなく、右と左の胸腔を「縦に隔てている」胸部中央の場所あるいは部位の名前です。縦隔には心臓、大血管を始め気管、食道、脊椎(脊髄)など重要な臓器が狭い...

転移性肺がん(てんいせいはいがん)

肺以外の臓器にがんがあり、かつ肺に転移病巣が見つかった場合に、これを転移性肺がんといいます。肺に転移しやすいがんとしては、大腸がん(直腸がん)、乳がん、腎がん、生殖器がん、また肺がんから別の部位への肺転移などがあります。原発巣(元の臓器のが...

足の皮膚潰瘍(ひふかいよう)

潰瘍とは皮膚の一部に傷ができて皮下組織が露出してくる状況のことです。皮膚潰瘍の原因には様々なことがあります。特に足にできる潰瘍の原因としては、皮膚への圧迫が原因として起きる褥瘡(じょくそう)、動脈の血流障害による壊疽性(えそせい)潰瘍・壊疽...

腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)

腹部大動脈瘤はお腹にある大動脈(腹部大動脈:血液が流れる動脈の本幹)が動脈硬化などの要因で膨らんだ状態になっている病気です。腹部大動脈の正常値は2cm程度であり、正常の1.5倍程度の膨らんだ状態を腹部大動脈瘤と呼びます。腹部大動脈瘤はかなり...

閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)(へいそくせいどうみゃくこうかしょう、まっしょうどうみゃくしっかん)

閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)は、高脂血症などによって引き起こされた全身の血管の動脈硬化の病気の中で、お腹にある腹部大動脈から足先の動脈までの血管に障害が起きた病気の総称です。"閉塞性"とは"動脈がつまる事"を意味し、閉塞性動脈硬化症とは...